
私は先日、東京ビッグサイトで開催された「文学フリマ東京42」に出展しました。この記事では、その出展後記をご紹介します。
今回のラインナップはこつむ日記の集大成
今回持参した作品は、「こつむ日記」の集大成ともいえるラインナップです。

本ブログでは、2022年からカタツムリをテーマに様々な記事を発信してきました。その中でも特に人気の高い記事をまとめたZINEを、「こつむ舎」というオンラインショップで販売しています。「こつむ日記①」は、小型のカタツムリの代表であるウスカワマイマイの卵の飼育方法を解説した作品です。
そして「こつむ日記②」は、中型種の代表としてミスジマイマイの産卵環境の作り方を解説しています。


新作やオリジナルの絵本も用意
今回の文学フリマ東京では、「こつむ日記」シリーズとして新作を2点持参しました。
「こつむ日記 蜷守 日本の蜷貝伝説」は、昨年訪れた東京都府中市の大國魂神社に伝わる蜷貝伝説を軸に、日本古来のカタツムリ信仰をミニサイズのZINEにまとめた作品です。

また「こつむ日記③ 小学生が18分で覚える!カタツムリの冬眠が教えてくれる、いのちのひみつ速習講座」は、今年初めに発表された、カタツムリの冬眠因子をマウスに移植することで冬眠状態を誘導できたという海外の研究論文を、小学生でも理解できる平易な言葉で解説した一冊です。

そのほかにも、リソグラフで制作した絵本『ナメクジとカタツムリ』や、近未来のカタツムリ像をテーマにした『知的蝸牛』、そして本ブログでも紹介している奥多摩・あきる野・八王子でのフィールドワークを写真と詩でまとめた『Snail Time』など、これまでの活動の集大成ともいえる作品を携え、文学フリマ東京に出展しました。

出展は大成功
そして、迎えた今回の文学フリマ東京への出展は、大成功でした!

多くの方がブースを訪れてくださり、カタツムリの話題で会話を交わしながら、作品を手に取っていただくことができました。
今回用意した新作の「こつむ日記 蜷守 日本の蜷貝伝説」と「こつむ日記③」は、即売会用に準備した部数が完売するほどの反響でした。
カタツムリにまつわる日本の風習や、科学論文の解説というニッチな内容にもかかわらず、ご来場のお客さんはとても興味深そうに作品をご覧くださり、中には「ブースにある全種類をください!」と言ってくださる方もいました。
その言葉に思わず驚き、少し手が震えながら電卓を叩いたのを、今でもよく覚えています(笑)。

山あり谷あり
本ブログで発信してきた内容を紙の冊子としても届けたい。
そんな思いから、2025年11月の「おもしろ同人誌バザール」への出展をきっかけに、さまざまなイベントに参加するようになりました。
実際に出展してみると、カタツムリは今や珍しい存在になっているようで、「最近あまり見かけませんね」と話される方が多いことに気づきました。
一方で、私自身の知名度はほとんどなく、出展しても赤字が続く日々でした。

今回の文学フリマ東京も、「試し読みコーナーに置けば、誰かが読んでくれるかもしれない」そんな思いから出展を決めたものでした。
それだけに、完売する作品が出るほどの反響をいただけたことには、正直とても驚いています。
文学フリマとは
文学フリマというイベントには、昨年、一般参加者として訪れたことがあります。
そのときに感じた会場の熱気は印象的で、その様子は本ブログでも紹介しました。
文学フリマは、文学作品の展示即売会です。プロ・アマを問わず出展者がブースを構え、「自分が〈文学〉と信じるもの」を自らの手で展示・販売する場です。
そして文学とは、人間の思想や感情を、言葉によって表現する芸術の総称でもあります。
私が「こつむ日記」というタイトルで文章を書いているのは、単なる飼育記録としてではなく、「日記文学」として言葉を紡いでいきたいと考えたからでした。

今回の出展は、そうした思いに、ほんの少し近づけたと感じられる、嬉しい出来事となりました。
これからも、ゆっくりと言葉を重ねていきたいと思います🐌

ぷかまる 第八話「文学フリマで浮いたカタツムリ」


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