カタツムリは、種類別に飼育したほうがいい? 自然の暮らしから考えてみる

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百尺
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現在、私が飼育しているカタツムリは約10種類。今回は、私がカタツムリを飼育するうえで気を付けている「カタツムリ同士の同居」について、自然の中での暮らしぶりも参考にしながら考えてみたいと思います。

カタツムリ同士の自然の同居暮らし

とある東京の里山の麓

私の住む場所は、とある東京の里山の麓です。

近所には、さまざまな種類のカタツムリが生息しています。

自然環境を観察していると、意外なことに、カタツムリは「何種類も一緒に暮らしている」というより、種類によって、よく見かける場所が違うように感じます。

ある場所ではミスジマイマイばかり。

また、そのすぐ近くの草むらにはヒダリマキマイマイ。

その隣の石垣にはナミギセルやナミコギセル。

山の中の苔だらけの石垣では、ミスジマイマイとオオケマイマイ。

このように、同じ地域の中でも、場所によって見られるカタツムリの種類が違います。

そして、その顔ぶれは、年によっても少しずつ変わっていきます。

カタツムリの同居には、パターンがある?

カタツムリの暮らしには周期がある?

では、カタツムリは種類ごとに完全に分かれて暮らしているのでしょうか。

もちろん、そんな単純な話ではありません。

例えば、私の住む地域では、山の中ではウスカワマイマイを見ることはほとんどありませんが、民家の周辺では見かけます。

一方、ミスジマイマイは森林付近や民家周辺でも見かけます。

近所で見かけたミスジマイマイ

ヒダリマキマイマイは里山付近では見かけますが、住宅が密集した地域では、私はあまり見かけません。

このように観察していると、カタツムリには種類ごとに、好んで利用する環境や場所があるのではないかと思えてきます。

私の自宅の庭にも、ウスカワマイマイやミスジマイマイ、ヒメオカモノアラガイ、ナメクジなどが生息しています。

ただし、毎年同じように見られるわけではありません。

その年の気候や環境によって、種類ごとに増えたり、減ったりしています。

同じ庭の中に暮らしていても、それぞれがまったく同じ暮らしをしているわけではないのです。

自宅で飼育するときは、どのように分けたらいいの?

カタツムリの飼育環境で気をつける事

こうした自然の中でのカタツムリの暮らしを観察していることもあり、私は飼育環境でも、基本的には同じ種類のカタツムリを一緒に飼育するようにしています。

もちろん、自然界では異なる種類のカタツムリが同じ場所で見つかることもあります。

しかし、「同じ場所にいる」ということと、「同じ環境を好んでいる」ということは、必ずしも同じではありません。

カタツムリは犬や猫のように広い範囲を自由に移動する動物ではありません。

そのため、それぞれの種類が、餌や隠れ場所、湿度、地面や植物など、身近な環境を利用しながら暮らしているのだと思います。

また、飼育下では、自然界よりもずっと狭い空間で暮らすことになります。

そのため私は、「一緒に飼えるかどうか」だけではなく、「その種類にとって暮らしやすい環境になっているか」を考えるようにしています。

成長段階によっても、飼育ケースを分けています

稚貝は専用の保育器で育てています😊

さらに、私の場合は、種類だけでなく成長段階によっても飼育ケースを分けています。

大まかにいうと、

卵 → 稚貝 → 子ども~成貝

という段階です。

特に卵や生まれたばかりの小さなカタツムリは、成貝とは扱いが大きく異なります。

例えば、成貝と一緒にしてしまうと、卵や小さな幼体を観察したり管理したりすることが難しくなります。

そのため、カタツムリを飼育していると、最初は「1種類につき1ケース」と考えていても、成長や繁殖にともなって、どんどんケースが増えていきます。

例えば、ウスカワマイマイだけを飼育する場合でも、成長段階に応じて複数の飼育ケースが必要になることがあります。

自然の暮らしぶりを参考にする

私の家は里山の麓にあるため、周囲には木々がたくさんあります。

その木々を眺めていると、時々ミスジマイマイが木の上で暮らしている姿を見かけます。

木の上の葉っぱの裏にいるミスジマイマイ

一方、庭の草むしりをしていると、草の根元にウスカワマイマイがしがみついていることがあります。

また、近所の里山の麓を流れる川沿いの草むらには、ヒダリマキマイマイが生息しています。

近所の河原の草むらのヒダリマキマイマイ

このように、一見すると同じエリアにさまざまなカタツムリが暮らしているように見えます。

しかし、よく観察してみると、

「木の上ではミスジマイマイをよく見るけれど、ウスカワマイマイはあまり見ない」

「草の根元からミスジマイマイが出てくることは、あまりない」

というように、種類によって生活している場所が違うように感じます。

そこで私は、野生のカタツムリがどのように暮らしているのかを観察し、それを飼育環境づくりの参考にするようにしています。

例えば、ミスジマイマイを飼育しているケースには木の枝を入れています。

里山で拾った小枝とミスジマイマイ

また、ヒダリマキマイマイの場合は、同じ種類の成貝と子どもを飼育し、草むらをイメージしたフェイクツリーなどを置くこともあります。

「カタツムリだから、この飼育ケース」と決めるのではなく、

「このカタツムリは、自然の中ではどんな場所で暮らしているのだろう?」

と考えてみる。

私にとって、カタツムリの飼育は、そんなところから始まっています。

カタツムリを飼育する人のために

最近では、犬や猫以外の動物も「エキゾチックアニマル」と呼ばれ、以前は家庭で飼育することが少なかったさまざまな生き物を飼う人も増えているようです。

【参考資料】 WWF エキゾチックペットガイド

エキゾチックペットガイド
「エキゾチックペットガイド」は、ペットの飼育希望者や事業者等に、エキゾチックペットについての情報を提供するサイトです。

一方で、犬や猫であれば動物病院や専門家など、相談できる場所が比較的見つかりやすいですが、それ以外の生き物については、困ったときに相談できる場所がなかなか見つからないこともあります。

私自身、5年ほど前からカタツムリを飼育していますが、最初は相談する場所もなく、調べてみても意外と飼育情報が少ないことに気が付きました。

「カタツムリを飼ってみたいけれど、どうすればいいの?」

「この環境で大丈夫なのかな?」

そんな疑問を持ったときに、少しでも参考になる情報があればいい。

そう考えて、私はこのブログ「こつむ日記」で、カタツムリの飼育や観察について発信しています。

一番大切なのは、愛情を持って育てること

やはり、ペットを飼うということは、生命の尊さについて考えるきっかけになると思います。

私の好きな本に、エリザベス・トーヴァ・ベイリー著『カタツムリが食べる音』があります。

エリザベス・トーヴァ・ベイリー著『カタツムリが食べる音』

この本には、難病によって長く寝たきりになった著者が、部屋にやってきた一匹のカタツムリを観察する中で、その生態への理解を深め、カタツムリとともに過ごす時間から、さまざまなことを感じ取っていく姿が描かれています😌

私は、彼此カタツムリと5年以上暮らしていますが、今のところカタツムリが何を考えているのか、私にはまったく分かりません😑

それでも、長く一緒に暮らしていると、

「もしかしたら、懐いてくれているのかな?」

と思ってしまうような仕草を見せることがあります(u_u)

愛らしい表情のコベソマイマイ

それが本当に「懐いている」のかどうかは、カタツムリに聞いてみなければ分かりません。

でも、毎日観察しているからこそ、小さな変化に気付くことができます。

カタツムリを飼うということは、ただ餌を与えて、ケースの中で生かしておくことではありません。

そのカタツムリが、どんな場所で、どんなふうに暮らしているのかを知ろうとすること。

私は、それも「飼育」の大切な部分なのだと思っています。

ぜひ皆さんも、カタツムリを観察しながら、愛情を持って育ててみてくださいね😊🐌

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