
カタツムリは、同じ時期に卵から孵化したのに、成長スピードが異なる事があります。今回は、カタツムリの成長について、私の観察などをふまえてご紹介します。
この記事で分かること:①同じ時期でも成長速度に差が出る②爪楊枝で赤ちゃんを安全に移す③成長を決める6つの要因と、成長が遅い子への向き合い方
この2匹は親子?
カタツムリは、同じ時期に卵から孵化したのに、成長スピードが異なることがあります。
特に私が日頃飼育している、ミスジマイマイやヒダリマキマイマイなど中型(40〜50mm前後)の種類では、この成長スピードの違いがかなり顕著です。
ちなみに、YouTubeの2匹は、私が飼育している、同時期に孵化したヒダリマキマイマイです。
親子ではありません。
それでも、最初は同じ大きさだったのです。
小さな赤ちゃんは、爪楊枝でそっと

私は、カタツムリが孵化すると、爪楊枝を使ってすくい上げています。
耳かきのようなものでも構いませんが、爪楊枝を水で濡らして近づけると、赤ちゃんが自分からくっついてきてくれます。
ピンセットのように挟むものは使いません。
カタツムリの赤ちゃんはとても脆いので、できるだけ優しくすくい上げるようにしています。
そして、赤ちゃんたちは専用の保育器(インキュベーター)に移して飼育をしています。

そして同じ環境で飼育していても、大きくなるスピードは個体によってかなり違うのです。
「本当に不思議だな」と、いつも眺めています🤔
海外の研究例
カタツムリの成長に関する研究例は、とても多いです。
ヨーロッパではカタツムリは食用にもなるで、成長のスピードは食用のカタツムリを育てる会社では、経営にも関係する重要な内容です。
以下のリンクのアフリカマイマイの研究では、カタツムリのエサ(またはカルシウムなど)の摂取によって、成長スピードが異なる事を述べていました。
【参考】The effect of dietary calcium on growth, shell thickness and tissue calcium distribution in the snail Achatina fulica
ちなみに、他には密度が高さ、乾燥した場所などもカタツムリの成長や成体の大きさに影響があると述べる研究もありました。
【参考資料】Variation in land-snail shell form and size and its causes: A review

つまりカタツムリの成長スピードは、一つの原因ではなく、以下のような要因が複雑に絡み合っているようです。
- 飼育密度
- 遺伝(Cornu aspersumの同腹での個体差の研究)
- 食べる量
- 温度
- 湿度
- カルシウムなどの栄養
なお、私が飼育して観察した限りでは、成長が遅い個体は、短命に終わる傾向があるように感じています。
また、保育器の中で早く成長した個体を、成貝を飼育している大きな飼育ケースに移すと、さらに成長が安定して大きくなっていくように感じます。これは、私の観察からの仮説です🤔
カタツムリは観察が大切

最近は、インターネットやSNSの情報に加えて、生成AIなどで情報収集がとても便利になりました。
「うちのカタツムリは成長が遅い」と心配になることもあると思います。
今回私が調べた限りでも、実に多くの科学者が研究しており、その要因はとても様々でした。一方で、根拠もなく「病気かも…」と心配してしまう投稿もあるかもしれません。
私は、インターネットやSNS、生成AIの情報も活用しますが、一番大切にしているのは「日々の観察」です。

「同じ飼育ケースにたくさんカタツムリがいると成長が遅いのかも」
「カルシウムが少ないと、大きくなるのが遅いな」
「成長が遅い個体は寿命が短くなりがちだから、専用のケースに隔離してみよう」
そんな風に、観察結果からいろいろと試しています。
カタツムリはコミュニティーがある

また、カタツムリを始めとする生き物には、一般の人も参加できるコミュニティがあります。学会や談話会、同好会、サークルなど、多くの団体があります。
私も社会人ながら軟体動物を研究する学会に所属し、発表会に参加して情報収集をしています。
生物学の学会に入ったり、専門家に質問したりするのは、ハードルが高いように感じるかもしれません。
でも、意外と専門の研究者の方は、気さくに質問に答えてくれることが多いです。ぜひ専門機関も活用してみてください。

コメント