雨の日のブロック屏などに、ひっそりとたたずむキセルガイ。今回は、そんな地味な存在のキセルガイにスポットをあてて、キセルガイの魅力をご紹介します🐚
キセルガイとは
キセルガイは、腹足綱有肺目キセルガイ科に分類される巻貝の総称です。陸生の貝類で、いわゆるカタツムリやナメクジと同じ仲間です。キセルガイの形は煙管に似ていることから、この名前で呼ばれています。
キセルガイの分布
キセルガイは、世界中の温帯から熱帯にかけて分布しています。日本では、北海道から九州まで分布しています。キセルガイは、木の幹、落ち葉の下、岩陰などに生息し、苔や藻類を食べて生活しています。
キセルガイの同定(生物の分類)
同定とは、生物個体を既存の分類体系に位置付け、その種名を明らかにする作業のことです。軟体動物腹足綱柄眼目(所謂、カタツムリなど)の場合は、この同定の作業が中々難しいのです🧐
キセルガイの種類は、世界では約1500種、国内では約200種が確認されています。なお、キセルガイの場合は、見た目では、なかなか判別が難しいと言われています。
そのため、キセルガイの分類は、外観のみならず、殻の入り口の構造で判別をするのが一般的のようです。なお、カタツムリハンドブック(文一総合出版:西浩孝 著)では、「腔襞(こうへき)」と「殻口(かくこう)」に着目した分類方法が紹介されています。
キセルガイの判別方法を知りたい方は、「カタツムリハンドブック」を一度ご覧になる事をお勧めします📖
東京都あきる野市のキセルガイ
先日、雨の日に東京都あきる野市の秋川渓谷付近を散策して、キセルガイの撮影を実施しました。
本来なら、1匹1匹、種類を調べて解説したかったのですが、中々難しいので、とりあえず、種類の特定は、後回しにして、今回は写真のみの掲載とさせて頂きます🙇
その①
【特徴】
殻の部分は銀色で、軟体部分は黒みがかっています。中々、艶がありますね😊
その②
【特徴】
殻の部分は小豆色で、軟体部分は黒みがかっています。ナミギセルかもしれません🤔
その③
【特徴】
殻の部分は茶色で、軟体部分は白っぽい。ヒカリギセルかもしれません🤔
その④
【特徴】
殻の部分は薄い茶色で、軟体部分は黒みがかっています。
その⑤
【特徴】
殻の部分は、濃い茶色と薄い茶色が交互になっているようです。軟体部分は、やや白っぽいです。ロールパンみたいですね☺️
キセルガイの歩み
今回は、2種類の「キセルガイの歩み」の撮影を行い、YouTubeに動画を投稿しました。それぞれ軟体部分の色が異なっています。
ちなみに、かなり頑張って壁を登っています。「ヨイショっ」という声が聞こえてきそうですね😊
まとめ
今回は、東京都あきる野市に生息する、キセルガイをご紹介しました。実は撮影の日は、「とりあえず、撮影して、種類は、後で調べてみよう」と考えていたのですが、カタツムリの飼育歴2年目の自分には、特定が難しく歯が立ちませんでした😭
また、「キセルガイの歩み」の動画は、自分のインスタグラムのアカウントでも投稿したのですが、かなり再生数が伸びまして、おそらく「キセルガイ」の歩き方が可愛らしく、共感して頂いている方がいるようです。
※インスタグラムのアカウントは、@opticalcodeです。是非、フォローしてください🙇♂️
最後に、今回撮影をした地区には、面白い建物がありましたので、ご紹介しておきます。
非常に興味深い建物ですが、残念ながら営業しているのかは、不明でした😅
生活・文化ランキング
コメント