
カタツムリを飼育していると、自分の殻を手入れするような仕草を見せる事があります😊今回は、実際に我が家で飼育しているカタツムリ様子の動画を共有し、海外のカタツムリのグルーミングに関する論文を考察いたします🤔
カタツムリも“お手入れ”する!?

Wikipediaによると、グルーミングとは「動物が体の衛生や機能維持などを目的として行う行動である。」とあります。なお、軟体動物では、頭足類がグルーミングを行うと説明がありました。ただ、腹足類のカタツムリのグルーミングについては記載がなく、さらにインターネット上に公開されている国内のカタツムリに関する論文を探しても「カタツムリのグルーミング」に関する研究論文は見つけることができませんでした😭
しかし、実際に我が家では度々カタツムリが自分の殻の“お手入れ”をする様子を目撃しています👀
さらに、SNSでのカタツムリの投稿を見ると、カタツムリが自分の殻の身繕いをする様子が度々投稿されています。
そこで、私はカタツムリが自分の殻の身繕いをする行動は、グルーミング行動なのでは🤔と考えています。
研究論文が示す発見!コスタリカのカタツムリのグルーミング

そこで、インターネットの検索を海外の大学の研究論文まで広げてみると、なんとコスタリカの大学の研究者の「カタツムリのグルーミング」に関する論文を見つける事が出来ました💡
タイトル
“A new aestivation strategy for land molluscs: hanging upside down like bats”
著者: Zaidett Barrientos(Distance State University)
論文の概要
- 研究対象: コスタリカのTikoconus costarricanus
- 研究目的: 乾燥や捕食回避のための生存戦略を分析
- 観察方法: テラリウムで25匹を8日間観察
- 研究結果:Tikoconus costarricanusが、自分の殻、殻弁、足をお手入れしている様子が観察された。陸産カタツムリでこのようなグルーミング行動が記録されたのは珍しく、これらの動きは、脱水症状の軽減、外敵回避、病気防止に役立っている可能性がある。
カタツムリのグルーミング行動の目的を考察

我が家のカタツムリがグルーミングする様子とコスタリカの大学の研究論文を比較すると、カタツムリのグルーミング行動の目的は以下の内容と推測しています。
衛生管理説
- 我が家のカタツムリは、衛生のためのや汚れの除去のために、自分の殻を掃除しているように見える。
- コスタリカ大学の研究では、乾燥や感染リスク軽減が示唆されている。
殻の保護説
- カルシウム補給や殻の滑らかさを保つための行動かもしれない。
- 殻が艶やかで滑らかだと、水分保持や捕食回避に役立つ。
刺激応答説
- 外部からの刺激や異物感に反応して行動している可能性。
- 特に乾燥ストレスが行動を誘発するという指摘がある。
まとめ:カタツムリの“お手入れ”が示す生存戦略とは?

カタツムリのグルーミングは単なる身だしなみではなく、生存戦略の一環である可能性が高いかもしれません。もしかしたら、乾燥や寄生虫への対策として、意図的に行われているのではないでしょうか🤔
私は、今後も観察を続け、新たなグルーミング行動を発見したら本ブログにて紹介させて頂きたいと思います😊
また、皆さんの飼っているカタツムリにも同様の行動が見られるか、ぜひコメントで教えてください😤
参考文献
- Barrientos, Z. (2020). A new aestivation strategy for land molluscs: hanging upside down like bats. Distance State University.
https://www.redalyc.org/journal/5156/515663758019/515663758019.pdf

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