
私は、カタツムリの勉強のために中国版Instagramの小紅書(Red note)を始めました。今回は、投稿で寄せられたコメントから教えて頂いた、中国のカタツムリをご紹介します🐌
小紅書(RED)とは?

小紅書(RED)は、中国で爆発的な人気を誇るSNSで、月間アクティブユーザー数は3億人を超えています。一見するとInstagramのようなオシャレな写真投稿アプリですが、中身は非常に実用的で「ライフスタイルの百科事典」とも呼ばれています。Instagramは、画像による「映え」が求められますが、小紅書(RED)は、情報による「実用性」が求められるようです。
なぜ、小紅書(RED)を始めたのか?
私は、Xやインスタグラムの他にも、Redditというアメリカで主流となりつつあるSNSを昨年から始めました。Redditには、なんとカタツムリの専門コミュニティがあり、日々、たくさんのカタツムリが投稿されています。世界中のカタツムリの画像を見ていると、その多様性にとても驚いています。そして、「中国も大きな大陸だから、きっとまだ知らないカタツムリがたくさんいるのだろうな」と興味を持ったのが理由です。
ヒダリマキマイマイの子供を投稿してみた
今回は、昨年産まれたヒダリマキマイマイが大きくなってきたので、その成長した姿を投稿しました。
投稿文章(中国語)
「它的学名是 Euhadra quaesita,最大的特点是拥有独特的左旋壳。在自然界中看到这种左旋蜗牛真的很奇妙。」
日本語訳
「学名はEuhadra quaesitaで、最大の特徴は独特の左巻き殻を持つことです。自然界でこの左巻きカタツムリを見かけるのは本当に不思議です。」
投稿すると、直ぐに画像とともに、返信がありました😊
返信文章(中国語)
「中国的Aegistohadra delavayana和这种也比较像」
日本語訳
「中国のAegistohadra delavayanaと、この種はよく似ていますね」
日本と中国、ふたつの「左巻き」の出会い
■ 徳氏臍厚螺(Aegistohadra delavayana)とは
Aegistohadra delavayana は、日本のヒダリマキマイマイと同じく ナンバンマイマイ科(Camaenidae) に属するカタツムリです。中国語では 「徳氏臍厚螺(Dé shì qí hòu luó)」 という名前を持っています。
日本のカタツムリに「ヒダリマキマイマイ(学名:Euhadra quaesita)」という和名があるように、中国のカタツムリにもその特徴や由来を写した美しい漢字名があるのは興味深い発見でした。
■ 属による「巻き方」の逆転現象
ここで面白いのが、属ごとの「巻き方の主流」の違いです。
- 日本のマイマイ属(Euhadra): 日本固有種であるこのグループは、ミスジマイマイなどに代表される 「右巻き」が主流 です。ヒダリマキマイマイのような左巻きは、属全体で見ればむしろ少数派の存在といえます。
- 中国の臍厚螺属(Aegistohadra): 一方、中国に分布するこの属は、多くの種が 「左巻き」を標準 としています。
同じ科(ファミリー)に属し、見た目もよく似た両者ですが、日本列島と中国大陸という異なる環境の中で、一方は右巻きを、もう一方は左巻きをメインストリームとして進化してきたのです。
SNSで広がる、小さな「国際生物研究」の輪

生物はカタツムリのようにニッチな環境に適応することで、驚くほど多様な進化を遂げます。かつて海外の生態を知るためには、現地へ足を運ぶか、限られた専門書や論文を紐解くしかありませんでした。
しかし今、小紅書(RED)のような地域に特化したSNSを活用することで、私たちは自宅にいながらにして、その土地固有の生命の息吹に触れることができます👍
「中国のカタツムリをもっと知りたい」という素朴な好奇心から始めたこの試みですが、早くも大陸の「隣人」に出会えたことは、私にとって大きな喜びとなりました。画面越しに広がる中国の石灰岩地帯や深い森を想像出来るなんて、とても素晴らしいですね😊
これからも日本のカタツムリの魅力を発信しつつ、中国のフォロワーさんとの交流を通じて、まだ見ぬ未知のカタツムリたちとの出会いを楽しみにしていきたいと思います。

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