
先日、秋川渓谷を散策していると、大きなカタツムリを見つけました。最初は「見慣れない模様だな」と思い、そっと殻をひっくり返してみると、臍穴(おへそみたいな穴)が小さく閉じているのが見えました。これは「コベソマイマイ」というカタツムリの特徴で、関東ではとても珍しい種類なのです🐌そこで、今回は関東ではレアな「コベソマイマイ」をご紹介します😊
数年越しの謎が、ついに解けた日

実は、このコベソマイマイの同定は、数年の月日が経っています😅
数年前、八王子の低山を散策していると、やはり同じように殻がぷっくりとした大きなカタツムリを見つけ、スマホで写真を撮っていました。しかし、その時は名前も分からなかったのです。
「こんな大きなカタツムリなんだから、きっとすぐ分かるだろう」と思って、ネットなどで関東に生息するカタツムリを調べましたが、中々、同じカタツムリの画像を見つける事が出来ずに同定をあきらめていました。
「カタツムリの同定って結構難しいのだな😓」と私は思っていました。
昨年、その画像を見返して「カタツムリ・ハンドブック」と見比べていると、「どうもコベソマイマイという種類に似ているな」と気づきました🤔

しかし、本の記載では「コベソマイマイの生息域は、本州 中部以西」と記載がありました。
そのため、「そんなカタツムリが八王子に…?見間違いかな…」と、ずっと自信が持てずにいました😌
そこで思い切ってSNSに画像を投稿してみると、カタツムリに詳しい方から「関東では激レアですが、間違いなくコベソマイマイです!」と教えていただいたのです😳
そして、今回は秋川渓谷で自分の目であらためて確認できたことで、数年来の謎が確信に変わりました。東京にも、コベソマイマイは確かに暮らしているんだと、静かに感動してしまいました😌

なお、コベソマイマイとの再会は、SNSのXでも投稿しています📱
コベソマイマイってどんなカタツムリ?

コベソマイマイは、日本の関東西部から西の森林に住む大型のカタツムリで、殻の直径は約5cmほど。薄くて少し透明感のある黄褐色の殻に、細い赤茶色のラインが一周しています。殻の巻きが多く、丸っこくて大きな存在感のあるカタツムリです。
特に特徴的なのが「臍孔(さいこう)」という殻底の小さな穴。普通のマイマイの仲間は開いていることが多いですが、コベソマイマイは小さく閉じていることが名前の由来になっています。
ちなみに、今回の撮影したコベソマイマイは、臍の周辺は、やや黒い色をしていますが、臍孔は小さく閉じています。
生息環境と観察のコツ

このコベソマイマイは日中は落ち葉や朽ち木の下に隠れていて、夜や雨の日に活動します。だから、見つけるなら雨上がりの午後や夜の散歩がおすすめ。秋川渓谷のような自然豊かな場所では、石垣の下や倒木の周りをゆっくり探してみてください。
殻をひっくり返す時は、カタツムリやその他の生き物が傷つかないようにそっと持ち上げてくださいね😊
カタツムリ散策に出かけてみませんか?

普段は飼育しているカタツムリたちも、野外で自然の姿を見るとまた違った魅力に気づきます。コベソマイマイのような珍しい種類に出会えるチャンスもあるので、ぜひ近くの自然散策に出かけてみてください。
散策の際は、自然環境を守るために植物や土壌の環境にも気を配り、カタツムリを見つけてもむやみに採取しないことを心がけましょう。
なお、カタツムリ散策は、自然の草花に触れることがあります。中には、トゲがあったり、毒があってかぶれてしまうことがあります。
そのため、軍手は必需品です🧤

自然の草花や生き物に危害を加えないのは、当然ですが、自らの身を守ることも重要です。ちなみに、カタツムリがいる場所には、ヘビなどの危険な生き物もいますので、十分にご注意くださいね😊🐍
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