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カメの甲羅干しとカタマメマイマイの日向ぼっこ──絶滅危惧種が教えてくれた“生きる知恵”💡

生態
百尺
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私は、先日、東京都の西多摩エリアにてカタツムリの散策中にある工事現場近くで、なんと環境省で絶滅危惧種に指定されているカタマメマイマイを目にしました😳🐌しかし、そこは、コンクリートの壁に直射日光が当たり、一見、カタツムリが好みそうにない、乾燥した場所です☀️そして私はその光景に、ふとある生き物の姿を重ねました🤔それは、池のほとりで日光浴をしているカメたちの姿です🐢🐌

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カタマメマイマイとは

カタマメマイマイ(堅豆蝸牛、学名 Lepidopisum conospira):ブログ筆者撮影

カタマメマイマイは、河川敷や海岸、石灰岩地などのやや乾燥した草原のほか、耕作地周辺の雑草の生えた空き地など、道端の雑草地などで見つかることも多いカタツムリです。そのような場所で落葉の下や石の下、あるいは草や低木上などに見られ、気温が30℃を越える日中でもクズの葉の上に多数の個体が付着しているのも観察されます。

また、殻は丸い円錐形で、鱗のような凸凹した構造を持っています。そのため、古くは和名として、ウロコマイマイと呼ばれる事もありました。

なお、このカタツムリは環境省で絶滅危惧Ⅱ類に分類される希少なカタツムリとして知られています。

しかし、なぜカタマメマイマイは、陽が当たる、乾燥した場所で発見されるのでしょうか🤔

私は、今回、初めてカタマメマイマイを観察して、ある生き物の事を思い浮かべました。

それは、甲羅干しをする亀の姿です🐢

【参考文献】標本ナビ

カタマメマイマイ | 【標本ナビ】多様性生物希少標本ネットワーク 
Change perspectivespecimens for the future Learn More 貝類  絶滅危惧Ⅱ類 (VU)カタマメマイマイ※1 採取地・年代は標本の記録情...

カメはなぜ甲羅干しをするのか?

亀は陽にあたり甲羅干しをします🐢

カメが水辺でのんびりと日光を浴びている姿を見たことがある方も多いでしょう。でも、なぜカメたちはあんなにも熱心に日光浴をするのでしょうか?

調べてみると、実はカメの甲羅干しには、生きるための重要な理由があることがわかりました。

  • カメは自分で体温を調整できない「変温動物」であるため、太陽光で体温を上げる必要がある
  • 紫外線を浴びることで、体内のビタミンDを合成し、甲羅や骨の健康を保っている
  • 体表を乾かすことで、寄生虫やカビを防いでいる

つまり、カメにとって甲羅干しは、健康を保ち、命を守る“戦略的な行動と考えられています🤔

【参考資料】朝日新聞:カメはなぜ甲羅干しするの?

asahi.com:カメはなぜ甲羅干しするの? - ののちゃんのDO科学 - NIE - 教育
◇ののちゃん 公園(こうえん)の池(いけ)でカメたちが水辺(みずべ)に鈴(すず)なりになって甲羅干(こうらぼ)ししてたよ。 ◆藤原先生 人間(にんげん)の日光浴(にっこうよく)まで甲羅干しって言(い

カタマメマイマイの日向ぼっこには意味があるのか🐌☀️

なぜ、陽が照りつける壁にいるのか😅:ブログ筆者撮影

一方で、私が観察したカタマメマイマイもまた、直射日光の当たるコンクリート壁に身を寄せて、まるで「日向ぼっこ」をしているように見えました☀️

カタツムリと言えば、湿った日陰を好み、乾燥を避ける生き物という印象が強いでしょう。
でも、カタマメマイマイは、あえてそんな環境に身を置いていたのです。

これには、どんな理由があるのでしょうか🤔

私なりに考えた、カタマメマイマイの「日光浴」の理由を、以下に仮説として整理してみます。

  1. 体表の殺菌・寄生虫の予防:乾燥した日差しの中で体を乾かすことで、殻についた菌類や寄生虫を除去している可能性。
  2. 体温の調整と代謝促進:一定の温度環境で代謝を活発化させるため、日光に身を置いているのかもしれません。特に、自家受精で繁殖する特殊な生殖を持つとも考えらているカタマメマイマイにとって、環境とのリズムの一致は生命線となるかもしれません。
  3. 天敵が少ない「逆転の安全地帯」:乾燥した人工環境は、捕食者が少なく、一見危険に見える場所が、逆に安全な避難所になっている可能性もあります。

【参考資料】Wikipedia:カタメマイマイ:生態

カタマメマイマイ - Wikipedia

“日光浴”に宿る、生きる知恵と祈り

日光浴には、生きる知恵があるのか☀️

カメが甲羅を干し、カタマメマイマイが日向ぼっこをする。

それは、どちらも生きるための選択なのかもしれません
のんびりと見えるその姿には、命の知恵とたくましさが宿っているようにも見えます。

なお、今回のカタマメマイマイの日光浴の考察は、ブログ筆者による、一つの仮説に過ぎません。

しかし私はこれからも、こうした小さな命たちの“声なき声”を、カタツムリのフィールドワークの中で受け取り続けたいと思っています😊

カタマメマイマイ(堅豆蝸牛、学名 Lepidopisum conospira): 環境省のレッドリストでは絶滅危惧 II類に分類される🐌:ブログ筆者撮影

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