
「ビオトープ」(もともとはドイツ語のbiotop。英語ではバイオトープbiotope)は、目的とする動植物が生息しやすいように工夫して作られた環境のことを言います。わが家では、室内と屋外でカタツムリを飼育しており、野外は適宜、カタツムリが生息出来る環境作りをしています。今回は、わが家の野外の環境整備についてご紹介します😊
雨の季節、殻の中から動き出す命たち

梅雨に入り、わが家の庭にあるカタツムリたちの飼育スペースも、しっとりとした空気に包まれています☔️
しばらく静かにしていたカタツムリたちは、この湿った季節になると、ゆっくりと殻から這い出してきて、ブロック塀の上を散歩する姿を見せてくれます。
カタツムリは、ブロック塀に含まれるカルシウムを摂取することもあり、彼らにとってこの場所は、暮らしと栄養の場の両方になっているようです🐌
ドクダミの森で考える、草とカタツムリのちょうどよい関係

ところがこの時期、もう一つ勢いづくのが雑草たちです🌱
特に、わが家のカタツムリの飼育場所は、ドクダミ草が飼育場所にびっしりと生い茂り、一帯はまるで小さな森のような様相に。ドクダミはカタツムリの好物でもあるのですが、あまりに繁茂すると、独特のにおいが強く漂い、庭全体の環境にも影響を及ぼします。
ちなみに、雑草が増えると、それを食べる昆虫や生き物が増えて、ヘビ🐍やカエル🐸がやって来て、カタツムリ達は食べられてしまいます。所謂、食物連鎖ですね😊
そこで今回、カタツムリたちの居心地を保つために、環境整備として草むしりを行うことにしました💪
カタツムリにやさしい除草作業

カタツムリの飼育場所の環境整備には、除草剤や機械は使いません😌
それは、カタツムリをはじめ、そこに生きる小さな命たちへの影響を考えるからです。
ひとつひとつの草の根元を手で確認しながら、時には鎌を使って、慎重に草を取り除いていきました。「残しすぎず、取りすぎず」そこが大切です😊
ドクダミの葉をすべて抜いてしまうのではなく、カタツムリたちが食べられる分はきちんと残しておく。そんなバランスを大切します😃
命の循環と、そっと見守るまなざし

作業を進めるなかで、残念ながら草の陰で命を落としていたカタツムリに出会うこともあります😢 そんなカタツムリの姿を見ると、やはり胸が痛みます😞
しかし、カタツムリの殻には土を豊かにするカルシウムやミネラルが含まれており、自然の中での次の役割として、殻を庭の土にそっと埋めました。ミネラルを含んだ土壌は、栄養が豊かになり、さらに植物やカタツムリが育つのに適した環境になるのです。
そして、元気なカタツムリたちの姿を見ると、思わず笑みがこぼれます😊 葉っぱを一心にかじる姿や、雑草の根っこにしがみついて離れまいとする様子には、小さな生き物のたくましさと可愛らしさを感じます。
庭に訪れたカタツムリの仲間達

今年は、野外の飼育スペースでウスカワマイマイやヒメオカモノアラガイを観察することができました。他にも、ミスジマイマイやナメクジなどもいるはずなのですが、この日は観察する事は出来ませんでした☺️

また、作業中には赤くて丸いてんとう虫たちもたくさん見かけました。
小さな庭ですが、多くの生きものたちが交差しながら、それぞれの時間を生きています。
小さな庭と、続いていく自然との対話

自宅の敷地内で、こうしてカタツムリたちの暮らせる環境を整えていくことは、決して簡単なことではありません。
雑草などの環境整備、湿度や日陰の調整(雨が少ない場合は、水やりなど)、生き物の状態確認など、日々の気づきと手間が欠かせません。でも、だからこそ、自然とのカタツムリの生態を身近で観察し、生き物のリズムに耳を澄ませる時間を持つことができます。
今後も、小さな庭のビオトープとして、野外のカタツムリ生活環境作りを続けていきたいと思っています😊


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