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【重要】最近、カタツムリを見かけますか?小笠原諸島の自然保全活動の取り組みから学ぶべき事

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最近、雨も増えて梅雨入りも近いようですね。ところで、梅雨の時期に見かけるはずのカタツムリについて「最近、(カタツムリを)見かけないな🤔」と思う事はありませんか?

今回は、そんな「最近、カタツムリを見かけない」原因と解決について取り組む小笠原諸島のカタツムリ保全活動の例をご紹介します🐌

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小笠原諸島について

小笠原諸島は、東京の南約1,000kmに位置する火山列島です。 小笠原諸島は、その美しい自然と多様な動植物で知られています。 小笠原諸島には、約120種のカタツムリが生息していますが、そのうち約90種が固有種です。 小笠原諸島のカタツムリは、独特の形や色をしていて、世界でも珍しい種が多くあります。

4フォートラベル 東京から1000km!最後の楽園、夢の小笠原《3》 より引用

オガサワラオカモノアラガイ

海を渡って来たカタツムリ

小笠原諸島のカタツムリは、約300万年前にアジアから海を渡って来たと考えられています。 海を渡って来た方法は、主に「海から岸に流れついてたものに付着していた」や「鳥がカタツムリを食べて、消化されない状態で、鳥のフンに紛れていた」などが考えられています。

小笠原諸島には、陸上動物がほとんどいない孤島であるため、カタツムリは天敵がいなく、自由に繁殖することができました。 小笠原諸島のカタツムリは、独自の進化を遂げて、現在のような多様な種になりました。

カタツムリを運ぶ渡り鳥 イメージです🐌

絶滅に瀕するカタツムリ達

しかし、近年、小笠原諸島のカタツムリは、外来種の侵入や生息地の破壊などの問題に直面しています。 特に、ニューギニアヤリガタリクウズムシは、小笠原諸島のカタツムリにとって大きな脅威です。

ニューギニアヤリガタリクウズムシは、カタツムリを捕食する肉食性のプラナリアで、1990年代に小笠原諸島に侵入しましたが、それ以来、急速に分布を広げています。 ニューギニアヤリガタリクウズムシの侵入により、小笠原諸島のカタツムリは絶滅の危機に瀕しています。

ニューギニアヤリガタリクウズムシ/Wikipediaより引用

カタツムリを守るために

カタツムリを守るためには、外来種の侵入を防ぎ、生息地を保護することが重要です。 外来種の侵入を防ぐためには、小笠原諸島に持ち込まれる植物や動物を厳しく管理する必要があります。 生息地を保護するためには、森林伐採や開発を抑制し、自然環境を保全する事は、とても重要な事なのです。

自然の保全活動の目的

小笠原諸島のカタツムリは、世界でも珍しい貴重な生物です。そのため、「貴重な生き物を守る=自然環境の保全」とも、受け止めてしまう人もいるかも知れません。

また、一方で自然環境研究センターの森 英章氏は、小笠原諸島のカタツムリの保全活動の目的ついては、以下の内容を述べています。

⚫️何を守りたいか

A:守りたいのは1種じゃない、陸貝の種多様性を守りたい。

B:守りたいのは種じゃない、進化の過程を守りたい。

C:守るには時間がかかる、将来の姿を見据えて守りたい。

野生生物保全センターオンライン講演会「未来につなごう! 世界に誇れる小笠原の生き物たち」 講演3「カタツムリの楽園復活のためのABC」 森 英章 氏(一般財団法人自然環境研究センター)
講演3「カタツムリの楽園復活のためのABC」

講演を視聴して

先日、たまたまYouTubeで、「カタツムリの楽園復活のためのABC」の講演を視聴しました。とても専門的な内容でしたが、資料が豊富で初学者にも、とても分かりやすい講演でした。

カタツムリの保全活動と聞くと、「絶滅していくカタツムリを守る事が大事なのかな🧐」と考えましたが、実はそれよりも「生物の多様性や進化のプロセスを破壊しない」という意識がとても重要なのだという事が分かりました。

皆さんも地域でも「カタツムリを最近、見かけないな?」と思われるような事がありましたら、是非、カタツムリを見なくなった原因を究明してみてください。そして、出来る事から、少しずつでも、自然環境を保全する活動を自分の手で実行してみてはいかがでしょうか😊

今回のおススメ図書

今回の小笠原諸島のカタツムリに興味がありましたら、「カタツムリ 小笠原へ」という児童書がオススメです。とてもキレイなイラストと共に、小笠原諸島のカタツムリの事がとても分かりやすく解説されています😊

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