
カタツムリは、様々な芸術家の作品のモチーフとして使用される事があります。今回は、フランスのパリで活躍した、荻須高徳の油彩作品「金のかたつむり」を解説しながら、八王子市夢美術館の市民ギャラリーにて展示していただいた、私のリソグラフの作品の不思議な出会いについてご紹介します😌
八王子市夢美術館のボックスギャラリーの展示について
現在、八王子市夢美術館のボックスギャラリーという八王子市民のアート作品を展示するスペースに、私のリソグラフ作品『Sous le soleil et la lune(太陽と月の下で)』 を2026年3月22日(日)まで展示していただいています😊

ボックスギャラリーは、八王子市民が利用できる小さな展示空間なのです。
そして現在館内では、「没後40年 荻須高徳リトグラフ展 ― 稲沢市荻須記念美術館コレクション ―」が3月22日(日)まで開催されています。
稲沢市荻須記念美術館は、荻須高徳の油彩《金のかたつむり》を所蔵する美術館としても知られています。
なお、今回の荻須高徳リトグラフ展では、この《金のかたつむり》のリトグラフの作品が展示されています🐌
荻須高徳のプロフィール

荻須高徳(1901–1986)は、愛知県稲沢市生まれの洋画家です。
東京美術学校で藤島武二に学び、1927年に卒業。同年26歳で渡仏しました。
以後、戦中戦後の一時期を除く約50年間をパリで過ごし、佐伯祐三らと交流しながら制作を続けました。
パリの街並みを描いた画家として高く評価され、1986年、84歳でパリのアトリエにて死去。現在はモンマルトル墓地に眠っています。
「金のかたつむり」とは

荻須高徳《金のかたつむり》(1978年/油彩・カンヴァス)は、パリの街角を描いた作品です。
画面手前の白い5階建ての建物はレストラン。
1階の青いひさしと、その上に掲げられた黄色い“かたつむり”の看板が、静かな街並みの中で印象的なアクセントとなっています。
荻須は建物を見上げるような視点で描き、隣の建物をあえて細部まで描き込まないことで、白い建物を際立たせました。
その構図によって、街の空気の中に、金色のかたつむりがひっそりと、しかし確かに存在しています。
【参考資料】
稲沢市:世界に愛された文化人 荻須高徳
https://www.city.inazawa.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000002/2362/yoran_31_32.pdf
小さな“金のかたつむり”との出会い

美術館のグッズコーナーで、《金のかたつむり》のマグネットしおりを見つけました。
青いひさしと、建物の壁面に掲げられた金色のかたつむり。
小さなグッズになっても、その存在感は変わりません。
思わず手に取り、お迎えすることにしました。
リトグラフとリソグラフ、そしてフランスの文化とカタツムリ

今回の展示では、《金のかたつむり》のリトグラフ作品も公開されています。
その作品を前にしたとき、私は不思議なご縁を感じました。
なぜなら、私自身もフランス旅行で出会ったさまざまなポップアートに触発され、かたつむりをモチーフにリソグラフ作品を制作していたからです。
私の作品のタイトルは、「Sous le soleil et la lune(太陽と月の下で)」。
リトグラフとリソグラフ。そしてフランスという文化の背景。
それらが、カタツムリの描く軌跡のように、ゆっくりと、けれど確かに繋がっているように思えました。
小さなかたつむりが運んでくれた、思いがけない芸術の縁。
その瞬間、私は少しだけ心が高鳴りました💓
展覧会情報
没後40年 荻須高徳リトグラフ展 ― 稲沢市荻須記念美術館コレクション ―
会期:2026年1月30日(金)〜3月22日(日)
開館時間:10:00〜19:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
会場:八王子市夢美術館
ボックスギャラリーは3月まで
ボックスギャラリーは、八王子市民がアート作品を展示できる場所として約20年間続いてきましたが、2026年3月で終了との事です。残念ですね😢
現在は、私のリソグラフ作品「Sous le soleil et la lune(太陽と月の下で)」のほか、多くの八王子市民の作品が展示されています。
八王子にお越しの際は、ぜひ八王子市夢美術館へ足をお運びください。
リトグラフとリソグラフの違い
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