
私は、リソグラフでカタツムリをテーマにZINEを制作し、現在オンラインショップやイベントに出店して販売をしています。今回は、そのリソグラフのZINEついてご紹介します😊
リソグラフとは
リソグラフは、最近の若者にも人気があるZINEが注目された事により、人気が再浮上している印刷方法です。

おそらく、令和産まれの方は、ご存じないかも知れませんが、
昔、プリントゴッコという印刷機があったのを覚えている方がいると思います🤔
リソグラフは、プリントゴッコと同じメーカーの理想科学工業が販売している印刷機なのです。


リソグラフは、ガリ版などの孔版印刷の原理に理想科学独自の技術を融合させた高速デジタル印刷機です。 印刷の元となる版(マスター)をつくり、内部の印刷ドラムに巻きつけ、紙を通して印刷を行う仕組みです。
リソグラフで印刷をするとZINEの作品は、アナログ感がある、味のある仕上がりになります。

私が思うに、リソグラフはレトロな雰囲気が、どこかカタツムリと合っているように感じているのです🐌
紙にもこだわるリソグラフ
リソグラフの魅力は、独特のインクの重なりやズレがもたらすレトロ感だけではありません。
“どの紙を選ぶか”によって、作品の雰囲気が驚くほど変わります。
それもまた、リソグラフの深い楽しさのひとつです。
私が制作した2つのZINE作品でも、スタジオのデザイナーさんと紙見本を手に取りながら、じっくりと用紙選びを行いました😌
【お世話になったスタジオ】onten
Kotsumu Lounge Menu

「Kotsumu Lounge Menu」は、オシャレなラウンジでゆったりとくつろぎながら、軟体動物を眺める感じをイメージして作成した作品です✨
アール・ヌーヴォー風のデザインにカタツムリをあしらったオリジナルのステッカーが同梱されています🐌
なお、レトロ感のあるリソグラフと、鮮明にプリントされたレーザープリントをセットにした作品もご用意しております。
作品の世界をやわらかく支える「アラベール」

『Kotsumu Lounge Menu』には、アラベールという用紙を採用しました。
アラベールは、画用紙のようにふんわりとした優しい手触りが特徴の高級印刷紙です。非塗工紙のため光沢がなく、落ち着いたナチュラルな表情を持っています。
リソグラフならではのインクの粒感とも相性が良く、柔らかい色の乗り方をしてくれる紙です。
アラベールの魅力

- やさしい手触りで、画用紙のようなソフトで繊細な質感
- 光沢のない自然な非塗工紙ならではの落ち着いた雰囲気
- 高い発色性とラフな紙肌がインキの魅力を引き出します
- デザイン性の高い表現が可能で、名刺やパンフレットなど幅広い用途で人気があります✨
作品の持つ温度感をきちんと支えてくれる紙として、このアラベールはとても相性が良かったと感じています。
Right or left?

「Right or left?」は、左巻きのカタツムリと右巻きのカタツムリを見開きで紹介して、生き物の進化や多様性を分かりやすく表現したいという思いから作成した作品です。

表紙と裏表紙は、カラフルで幾何学的なデザインを採用して、ポップアート風を目指しました。また、左右対象にカタツムリを配置した、ちょっとユーモラスのあるオリジナルステッカーを同梱しています。
復興から生まれた、特別な紙「モンテシオン」

『Right or left?』には、モンテシオンという印刷用紙を選びました。
この紙は、東日本大震災の復興支援を目的に、日本製紙・石巻工場で開発された特別な用紙です。
モンテシオンは“嵩高(かさだか)”と呼ばれる、ふっくらとした厚みが大きな特徴です。
厚みがあるのに軽く、ざらっとしたラフな質感が心地よく、手に取った瞬間に「この作品にはこの紙だ」と感じました。
さらに、表面には薄く塗工が施されているため、ラフな紙ながら印刷再現性がとても良く、色鮮やかなカラー印刷が可能です。リソグラフの色がしっかり乗りつつ、紙の温かみも残ります。
モンテシオンの魅力

- ざらっとした素朴な質感がコミック紙のような風合い
- 目に優しい生成り色(白色度80%)
- 印刷再現性が高くフルカラーもきれいに表現
- 書き込みにも強く鉛筆・ボールペン・水性ペンなど幅広く対応
リソグラフの持つ“アナログ感”や“余白の美しさ”と見事に調和する用紙でした。
紙選びは、作品づくりの一部


ZINEづくりは、ページデザインや物語だけでなく、紙に触れたときの肌触りも作品の一つです📃
紙を変えればページをめくる感覚も変わり、同じデザインでもまったく違う表情を見せてくれます。
今回の制作では、デザイナーさんとじっくり紙を選んだことで、リソグラフの魅力をより深く感じられる仕上がりになりました。
また、この作品は、8ページの折り本で、私自身で裁断し、手折りで作成しています😊
もし作品を手に取っていただけたら、カタツムリの柔らかい肌触りを楽しむように、ぜひ紙の手触りも楽しんでいただけると嬉しいです😃
作品の販売サイトと今後のイベントの予定
本日、ご紹介した作品は、こつむ舎のオンラインショップやminneで購入が可能です🛍️
【こつむ舎公式】

【こつむ舎minne店】

来年の1月10日(土)に東京の浅草の東京都立産業貿易センター 台東館で開催される、ZINEフェス東京に出店し販売します✨

ZINEフェス東京は、500組以上のZINEの作家さんが集結する大きなイベントです。
浅草の浅草寺の近くなので、新年のお参りついでに、ぜひイベントに遊びにきて下さい。
当日は、こつむ舎特製の「お年玉」をプレゼントする予定です。※中身は内緒🤫


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