
今回は、東京都多摩市と稲城市にまたがる丘陵地の谷戸に、湿地、畑、草地、雑木林など多様な自然が残る里山地域「連光寺・若葉台里山保全地域」の保全活動に参加した内容をご紹介します😃
保全地域の特徴

連光寺・若葉台里山保全地域は、東京都多摩市と稲城市にまたがる地域に位置する里山保全地域です。東京都が「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づき、良好な自然地や歴史的遺産と一体になった樹林などを保護・回復するために指定した区域の一つです。
主な特徴は以下の通りです😃
- 多様な自然環境: 丘陵地の谷戸(やと)に、湿地、畑、草地、雑木林など多様な自然が組み合わさって構成されています。
- 貴重な動植物: 湿地にはホタルやドジョウ等が生息し、国内でも極めて希少な陸産貝類のキバサナギガイ、ミズコハクガイをはじめ、多様な動植物が生息・生育する貴重な場所となっています。
- 市民による保全活動: 開発から守ろうとする市民の粘り強い活動が実を結び、2014年(平成26年)11月14日に東京都の保全地域に指定されました。現在も「連光寺東谷戸の会」などの団体が、湿地の保全活動、生きもの調査、水質・土壌調査など、様々な活動を行っています。
なお、保全地域は、普段は、エリアの入り口は施錠がされています。
今回私は、「連光寺東谷戸の会」の方が定期的に行っている保全活動に参加し、エリア内に入る事が出来ました😊
保全活動内容

この日の保全活動は、以下の内容でした😊
■ 開催日:2025年 7月 26日(土)
■ 時間:10時~12時, 13時~14時
■ 作業内容
午前:巡回視察、作業(田んぼとその周りの手入れ、ヨシ原のツル植物除去など)
午後:打合せ、作業(田んぼとその周りの手入れ、ヨシ原のツル植物除去など)
湿地帯の様子

湿地帯には、豊富な湧水があり、ホトケドジョウやカワニナをたくさん観察することができました。また、保全活動のメンバーの方が、キバサナギガイやミズコハクガイなどが生息している場所も詳しく教えてくれました😃
この日は、キバサナギガイやミズコハクガイを見つけることはできませんでしたが、保全団体のメンバーの方が保管しているキバサナギガイの標本を見せてくれました☺️

湿地帯のお手入れ

葦の葉の根元は、キバサナギガイやミズコハクガイが好んで生息する場所です。ただし、葦の葉には、他の植物のツルが巻きつくことが多く、放っておくと葦の葉が枯れてしまうのだそうです。そのため、葦の葉に巻きつくツル科の植物を除去する作業が行われました。
ちなみに、作業には専用の長靴が保全メンバーの方から貸し出されます。
保全作業を終えて

保全作業が終わると、保全団体のメンバーの方とお茶を飲みながら、自然環境との関わり方などの話をして盛り上がりました🍵
今回、保全活動を通して、地域住民が里山の価値や生物多様性の重要性を理解する機会が得られてとても貴重な体験が出来ました。
皆さんも、ぜひカタツムリの保全活動に参加してみてくださいね😃
【今回お世話になった団体】蓮光寺東谷戸の会
【当日の活動の様子】蓮光寺東谷戸の会ブログ
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