カタツムリの寿命は、種類や環境によって大きく異なります。一般的には、小型の場合は1年から3年、中型から大型の場合は5年以上生きるカタツムリもいます。今回は「カタツムリの寿命」や、カタツムリの「長生きのコツ」をご紹介します😊(この記事は13分で読めます)
大きさ別の寿命
日本に生息するカタツムリの中では、小型種の寿命は、1年の種が多いです。大型種は、10年以上生きることもあります。
ざっくり、大きさで分けると以下となります。
- 1cm~2cm程度の小型:約1年
- 2cm~3cm程度の中型:約3年~5年
- 3cm以上の大型:約5年~10年以上
※軟体部分は含まない殻の大きさです。
なお、室内で飼育するなど環境によっても寿命は変わってきます。適切な温度や湿度、食事の管理をすれば、寿命を延ばすこともできます。
種類別の寿命
以下に、日本に生息するカタツムリの寿命の一例を挙げます。
- ウスカワマイマイ (約1年 )
- オナジマイマイ(約2年)
- ミスジマイマイ(約3~5年)
- アフリカマイマイ(約10年)
- リンゴマイマイ(約10年〜20年)
なお、ネット上で調べた最長記録ではリンゴマイマイで35年という記載がありました。
成熟は2~5年後、寿命は最大20年、自然個体群では10歳の個体も珍しくないだろう。そして最長は35年です。
AnimalBase:Helix pomatia
初代こつむの場合
我が家で飼っていた初代こつむ(ウスカワマイマイ)は、2021年の8月から飼い始めて、昨年の2023年の9月に亡くなりました。
通常のウスカワマイマイの寿命は約1年なので、約2倍以上長生きした事になります。
初代こつむは、未だ赤ちゃんの頃に、ある夏の夕立があった日に、窓に張り付いていました。
本当は、外に放してあげようとも思ったのですが、夏でしたし、未だとても小さかったので、死んでしまっては可愛そうだと思って、飼う事にしました。
そして、1匹のカタツムリの赤ちゃんにしては、かなり大きい飼育ケースをあてがい、食事や水分補給、カルシウムなど毎日気を配って、更にいろいろなカタツムリの本を読み漁り、育てました。
その1年後
そのかいあってか、1年後の2022年の夏には、約2cm以上の大きな成貝になりました。
1年間、1匹だけで飼っていたので、もしかしたら「人見知り(カタツムリ見知り?)」になっているかもと考えて、丁度、庭にウスカワマイマイの成貝がいたので、「お嫁さん」と名付け一緒に飼う事にしました。
また、ある日夏の暑い日には、奥多摩にドライブに行くと、道端にウスカワマイマイがいて、「干からびて死んでしまったのかな?」と思い、何となく、持っていたコンビニの袋に入れて、家に連れて帰りました。
干からびていた、奥多摩のウスカワマイマイに水をかけてしばらく様子を見ていると、無事に復活しました。そしてこの子も、「奥多摩のお嫁さん」と名付けて飼う事にしました。
3匹の暮らし
3匹を飼い始めると、すぐに、初代こつむが、新入りのウスカワマイマイ(お嫁さん)にちょっかいを出し、ずーっと、ぴったり、抱きついて卵を産ませてしまいました。
カタツムリが卵を産むのも、この時初めての体験だったので内心「どうしよう。。」と思いましたが、他の方のブログなどを参考に、カタツムリの卵を孵化させる事にしました。
そして、無事に「カタツムリの赤ちゃん」が産まれました。
ただ「カタツムリの赤ちゃん」が産まれても、ずーっと、ぴったり、初代こつむが、お嫁さん達と寄り添い、更に卵を産み始めてしまいました。
「このままでは、カタツムリの多頭飼育になってしまう。。」と考えて、秋の雨が多いシーズンに、初代こつむと、こつむのお嫁さん達は、庭に放して、自分が「カタツムリの赤ちゃんを育てる」事にしました。
2023年の春
春になって「カタツムリの赤ちゃん」を放流していると、庭には、1cmぐらいのウスカワマイマイが2匹、死んでいるのが分かりました。そして、その2匹は、初代こつむの「お嫁さん達」だと思いました。
「これでは、きっと初代こつむも死んでしまったかもな」と思っていたのですが、庭にある、外の水道を掃除していたら、そこに大きなウスカワマイマイがいました。
すぐに、「このデカさは、初代こつむだ!」と分かり、部屋の中に戻す事にしました。
帰って来た、初代こつむ
しばらく、初代こつむは、その子供達と一緒の飼育ケースで暮らしていましたが、夏頃から急に「老化」がはじまりました。殻も少し壊れ始めてしまい、見るからに元気が無い状態が続いていました。そのため、8月頃から、初代こつむだけ、飼育場所の移しました。そして1匹の状態にすると、寝ている時間が長くなりました。
そして、9月に入ると「そろそろ寿命も尽きそうだな😞」と考えて、思いきって、初代こつむを、子供達と同じケースに戻して上げる事にしました。
しばらくは、子供のカタツムリ達と元気に暮らしていましたが、最後は、殻から「しっぽ」を少し出した状態で動かなくなり、初代こつむは天寿を真っ当しました🙏
長生きする3つのポイント
初代こつむは、約1年間は室内の飼育ケースで幼貝期〜成貝期を過ごしました。
そして、成貝の半年間は外の庭で過ごし、晩年は、また飼育ケースで暮らしました。
自分は、この経験からカタツムリが長生きするポイントは次の3つだと考えています。
- 屋内と屋外で飼育する
- 食事とカルシウムを沢山与える
- 寝かす
屋内と屋外で飼育する
カタツムリは、自然の状態では産卵をしても、孵化する確率は、かなり低いと言われています。また、無事に孵化しても、幼貝の場合、他の生き物に捕食されてしまう事も多いようです。そのため、卵から幼貝までの間は、屋内で飼うのは、カタツムリの生存確率を大幅に向上させる事が出来ると思います。
また、屋外で飼う事を前提に屋内で育てる事で、外に出ても大丈夫なように、「やや放ったらかし」を意識して飼育するようになります。
人が介入しすぎると、カタツムリはかえってエネルギーを消耗して早く死んでしまう事があります。そのため、「お世話と放置」のバランスがとても重要になります😊
食事とカルシウムを沢山与える
カタツムリの食事の量は、カタツムリの種類や、天候、気温や湿度の影響で食事の量はかなり変化します。
そして、カタツムリが大きくなるためには、多くのカルシウムが必要です。カルシウムは、卵の殻をあげたり、ペットショップなどで取り扱っている、カルシウムを多く含む、ペットフードを与えると良いと思います。
カメカルボン25g以上入り4袋セットカメカルボンは、カメ用のカルシウムのペットフードですが、カタツムリも良く食べるのでオススメです。
また、カタツムリはよくブロック屏にいますが、あれはブロック屏に含まれる、カルシウムを接種しています。そのため、カルシウムを含む石材を飼育ケースに入れておくのも効果的です。ちなみに、我が家の庭には、もともと石灰岩の小石が沢山あるので、その石灰岩を飼育ケースに入れています。
良く寝かす
カタツムリは、生涯のほとんどを寝て過ごしています🐌💤
寝ているといっても、仮死状態で過ごしています。仮死状態の場合は、エピフラムというフィルム状のものを殻の入り口に張り、乾燥や外敵から身を守っています。
エピフラムを張っている場合は、カタツムリは生きていると判断しても良いと思います。また、カタツムリは、生きているのか、死んでいるのか、仮死状態なのか、見た目には分からない事があります。
ちなみに、死んでしまうと、代謝が行われないので、軟体部分は腐り、「貝が腐ったような独特の匂い」がします。そして、軟体部分が腐ると、殻だけが残ります。
もし、カタツムリが殻から出てこなくても、すぐに死んでしまったと悲しまないで、しばらく様子を見る事をおススメします。水をかけたり、手のひらに乗せると、人の体温でカタツムリは目覚める事があります。
おわりに
カタツムリをペットとして飼うと、やはり亡くなってしまう事は、とても悲しい事です😢
自分も昨年、初代こつむが亡くなった時は、とても寂しい思いがしました😔
そして、初代こつむが亡くなった時は、カタツムリが張り付いていた、その窓の下を見ました。すると、とても可愛らしい花が咲いていたので、そっとその花の下に、こつむを置いてあげました🌷
次の日朝、早く目が覚めて、もう一度、初代こつむを埋葬した花を見に行くと、何と、その花の上に、カタツムリの赤ちゃんがいました🐌
とても、びっくりして、今では、そのカタツムリの赤ちゃんを飼育ケースで育てています😊
カタツムリは、とても不思議な魅力がある生き物です。
是非、今回の記事を参考にカタツムリが長生きするように、大事に育ててあげてくださいね😊
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コメント
はじめまして。小3の娘とともに「かったちゃん」「まいちゃん」というウスカワマイマイと「でんちゃん」というサンインマイマイ を飼育しています。このところ身体が小さくなり動きも弱々しかった「かったちゃん」が、今日とうとうしっぽを少しだし、ついに脈も止まり、天に召されてしまいました…野菜についてきた子で、この夏に産卵を何度も経験。早死にではなかっただろうけど、つい先日までモリモリ食べて元気だったので、猛暑の中もう少しできることはなかったのか…とこちらに辿り着きました。
こつむちゃんたちとの巡り合わせ、何より主さまのカタツムリ愛に溢れるこの素敵なブログに引き込まれました!
かったちゃんが教えてくれた小さな命の煌めき。残されたまいちゃん、でんちゃん、そして子供たち(400匹くらいいます笑 大きくなったら庭に放します)を少しでも長生きさせられるよう、これからも参考にさせていただきます☺️
コメントありがとうございます!自分も、初代こつむについては、今でも時々思い出す事があります。カタツムリがこんなに、人の心を動かすなんて、自分もちょっと驚いています。今後とも、カタツムリの飼育に役に立つ記事を書いていきますので、「こつむ日記」をよろしくお願いします🐌