
先日の週末は、東京都あきる野市の横沢入里山保全地域と、伊奈石石切場遺跡を訪れて、周辺に生息するタニシやカタツムリなどの軟体動物の散策に行ってきました😄今回のその散策の様子をご紹介します🐌
今回の散策ルート
横沢入里山保全地域とは

横沢入里山保全地域は、JR武蔵五日市線の武蔵増戸駅を下車し、武蔵五日市駅方面へ向かった所に位置する、五日市丘陵とそれに囲まれた盆地からなる地域です。
七つの谷戸から構成され、東京都によって里山保全地域に指定されている場所です。

そして、ここの田んぼはまさに「タニシの聖地」で、この日もたくさんのタニシを観察することができました😊

横沢入里山保全地域のタニシについて

横沢入里山保全地域には、ヒメタニシとマルタニシという種類のタニシが生息しています。タニシは、腹足綱原始紐舌目タニシ科に分類される巻貝の総称で、淡水に生息し、雌雄異体の卵胎生の生き物です。

卵胎生とは、卵が親の体内で孵化し、幼生や幼虫の形で産み落とされる繁殖方法で、本ブログで以前紹介したカワニナやキセルガイ(ナミギセルやナミコギセル等)も卵胎生の生き物です🐚
※キセルガイは、卵胎生と卵生の種類がいます🐚

ちなみに、ネットなどで見かけるピンクの卵を産む、通称ジャンボタニシは、実はタニシではなく、リンゴガイ科のスクミリンゴガイという淡水生の巻貝です😌

天竺山

天竺山は、横沢入里山保全地域の周辺にある低山で、
山頂には三内神社の奥の院があります。

伊奈石石切場遺跡

伊奈石石切場遺跡(いないし いしきりばいせき)は、中世から江戸時代にかけて伊奈石という石材を採掘していた場所の跡です。
採掘場所は、あきる野市内に点在しているのですが、特に横沢入(よこさわいり)地区には大規模な石切場の跡が残っています🪨現在は、その場所は採掘により窪みができて「石山の池」と呼ばれています⛏️

「石の池」と書かれた矢印の方面に向かうと山神社という石碑があります。これは、当時の石工職人の方達の安全を祈願して祀られたものです🙏

伊奈石石切場遺跡は、ご覧の通り、窪みに水が溜まって池になっています。ネットで調べたところ、江戸時代には、既に池があったと記録されているそうです。
なお、石山の池から天竺山の山頂はすぐのところにあります。昔の人は、こんな山に登って石を削って運んでいたなんて、さぞかし大変だったんでしょうね😅
【参考資料】秋川流域ジオパーク構想と伊奈石/伊奈石層の分布と石切場の様子
下山して武蔵五日市駅に向かう

今回、散策した山道は、当時切り出された石があちらこちらに転がっています。なお、このような鉱物は、炭酸カルシウムを含んでおり、周辺の地域には、カタツムリやタニシが多く生息する傾向があります😊
この日も、下山して武蔵五日市駅に向かう途中で、ウスカワマイマイやキセルガイなどを観察する事が出来ました🐌


あきる野周辺は、様々なカタツムリやタニシの他にも、様々な草花や生き物を観察する事が出来るので、ゴールデン・ウィークに自然観察を計画している方には、オススメの場所ですよ😊


なお、保全地域の生き物や植物の採取は禁止されていますのご注意ください😌

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