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円錐形の可愛いカタツムリのニッポンマイマイは軟体部がよく伸びる

生態
百尺
百尺

我が家では、梅雨に近所で捕獲した、ニッポンマイマイの飼育を今年から始めました。今回は、そのニッポンマイマイについて生態や観察した内容をご紹介します🐌

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ニッポンマイマイについて

ニッポンマイマイ:筆者撮影

ニッポンマイマイ(学名:Satsuma japonica japonica)は、日本の東北地方南部から中国地方にかけて分布するカタツムリの一種です。直径約2cm以下の丸い円錐形の貝殻を持ち、日本の代表的なカタツムリのひとつとして知られています。

特徴

ニッポンマイマイ(黒色系):筆者撮影
  • 殻: 約2cm以下の円錐形で、薄く脆いのが特徴です。
  • 色: 淡黄色や赤褐色、黒色など、個体によって変異があります。
  • 生息環境: 湿度の高い落葉広葉樹林やその周辺の草むらなどに生息しています。
  • 食性: 植物の葉や腐葉土などを食べます。

生態

ニッポンマイマイとコハクガイ:筆者撮影
  • 活動: 主に夜行性で、湿度の高い夜間に活動します。
  • 繁殖: 春から秋にかけて卵を産み、数週間で孵化します。
  • 寿命: 数年と考えられています。

生殖について

ニッポンマイマイの卵(大)とウスカワマイマイの卵(小):筆者撮影

カタツムリは生殖腺の構造は基本的には同じですが、種類によって粘液腺、矢嚢およびべん状器などの存在が異なっています。

ニッポンマイマイは生殖器官に恋矢と粘液線をもたない種類のカタツムリです。生殖行為は、触覚の後方にある生殖孔に互いに生殖器官を挿入し、両方の個体が受精・産卵します。

【参考資料①】日本産有肺類の生殖器系統の形態的及び生理的考察 I

ニッポンマイマイ Ganesella japonica (PFEIFFER) の交接器官特に陰莖附屬枝 (appendix) の機能に就いて : 日本産有肺類の生殖器系統の形態的及び生理的考察 I
J-STAGE

【参考資料②】日本産陸棲貝類の生殖器の研究 VI : ニッポンマイマイ属数種の生殖器

日本産陸棲貝類の生殖器の研究 VI : ニッポンマイマイ属数種の生殖器
J-STAGE

観察の様子

現在、3匹のニッポンマイマイを飼育しています😊

現在、わが家で飼育しているのは茶色が1匹と黒色が2匹です。

日頃、ニッポンマイマイを観察していると感じるのは、「軟体部をよく伸ばしている」ということです。まるで、背伸びをするネコのようです😺そして、飼育ケースの中を活発に動き回っています。

ネコのように軟体部を伸ばすニッポンマイマイ🐌

なお、先日、飼育ケースの中を清掃していると、大きめの卵が10粒ほど産卵されていました。同じ飼育ケースの中には、ベッコウマイマイ1匹とコハクガイ1匹がいるのですが、おそらくニッポンマイマイが産卵したのではと考えています😊

他のニッポンマイマイを飼育しているブログを拝見すると、やはり卵は「大きめで、数個(9個ぐらい)」とのことでしたので、もしかしたらニッポンマイマイは比較的産卵個数が少ないのかもしれません。

いずれにせよ、大事にニッポンマイマイの卵を育てたいと思います😤

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