今回は、初めて「里山の保全活動のボランティア」として「森のお手入れ活動」に参加しましたので、その内容をご紹介します😊
ボランティア活動に参加したいきさつ
本ブログでは、八王子の里山を中心に、奥多摩、秋川渓谷や山梨県、埼玉県秩父市など関東近郊を中心にカタツムリの散策活動をしています。そして、最近では様々な自然にふれるうちに「森の保全活動」に興味を持つようになりました😊
高尾の森自然学校について
今回、お世話になったのは「高尾の森自然学校」です。
高尾の森自然学校は、東京都八王子市にある、自然とふれあい、学び、体験できる場所です。豊かな自然の中で、様々なプログラムが用意されており、大人も子供も楽しめる施設です。そして、今回は「森のお手入れ活動」に参加しました😃
森のお手入れ活動とは
100年後を見据えた森づくりをテーマに、ナラ枯れ木を伐採し、コナラの萌芽更新を促すとともに、アカマツなどの苗を植え、多様性の高い本来の伝統的な里山林を取り戻す活動を行っています。
高尾の森自然学校ホームページより引用
里山のお手入れ活動とは、「荒れた山の木々や竹や笹などを伐採し、若い木々が豊かに育つ環境を作る事」です。では、なぜ「里山のお手入れ活動」が必要なのでしょうか🤔
里山と人々の暮らし
里山とは、人々の生活と共にある山の事です。現代の私たちの生活は、山とはあまり関係が無くなっているので、あまりピンとこないかもしれません😌しかし、約50年程前までは、山と人の生活はとても深い繋がりがありました。その昔、日本の村や集落は、山を背にして、家が作られる事が多くありました。その理由の一つとして「炭作り」があげられます。
炭作りと里山
炭は、木材や竹などの原料を酸素の少ない状態で加熱して作られます。そして、炭は、日々の生活の食事作りや、お湯を沸かす、暖を取るなど様々な生活のエネルギー材料として、長く使用されてきました。
その炭のもととなるのが、里山の木々や竹なのです。
さらに、里山の周辺では、稲作が行われ、豊かな水域と栄養豊富な土壌により、様々な生態系が生まれました。その生態系により、キツネやたぬき、カエルにタガメやアメボ、ヤモリやカタツムリなどの生き物が増えて行きました。
里山が少なくなっている
昔の里山は、人々の生活に欠かせない薪の伐採のため、日々人の手が入れられていました。しかし近代化が進み、ガスや電気といったエネルギーが誕生すると、だんだんと炭は使用されなくなりました。その結果、炭の需要が減少すると、里山は木々や竹が増え、山は荒れ果てて行きました。
また、高度経済成長時には、荒れた里山を再開発する動きが活発になり、ゴルフ場や、集合住宅、レジャーなどを目的とした、様々な施設が作られると里山とその生態系は減少傾向が続くようになりました。
里山の復興の兆し
近年、里山の復興が少しずつ活発になっています。その一つが、SDGs(持続可能な開発目標)活動です。世界的に持続可能な環境作りに目が向けられ、企業が様々な環境の保全活動に参入するようになりました。里山の保全活動もその一貫です。
また、最近では、「カエルの声を聞かなくなった」や「カタツムリを見る事が少なくなった」、「そういえば、昔はここには、山や美しい自然があったな」など、人々に自然への郷愁の念が高まり、そのような情報がインターネットやSNSを通じて拡散されるようになりました。このような背景も、里山の復興のきっかけになっているのではと、ブログ筆者は考えています。
里山の復興活動をしてみませんか?
今回の里山のボランティア活動では、都内や関東近郊、そして海外(中国)から参加されている方もいらっしゃいました。もし、関心があれば、里山のボランティア活動はオススメです😊そして、今回の記事をキッカケに里山の保全活動に興味を持って頂ければと思っています😌
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