
わが家では、先日ウスカワマイマイの赤ちゃんが誕生しました🐌 多くのカタツムリは卵から産まれますが、種類によっては、卵胎生といって親の体内の卵から孵化する種類もいます。今回は、そんな不思議なカタツムリの孵化についてご紹介します🥚
もうすぐ孵化のウスカワマイマイの卵

カタツムリは、直接発生と言って、殻が付いた親のカタツムリと同じ状態で産まれてきます。なお、海の貝の場合は、多くの種類が卵から産まれますが、ほぼ幼生期間があります。※幼生期間がない直接発生の海の貝もいます。

しかし、カタツムリには卵胎生といって、卵を胎内で孵化させて子を産む種類もいます😃
卵胎生とは?

卵胎生(らんたいせい)とは、動物の繁殖様式の一つで、受精卵が母親の体内で発生し、ある程度成長した後に、卵ではなく幼生や幼体として生まれることを指します。
卵生との違い
卵生では、受精卵は母親の体外に産み落とされ、卵の中で成長して孵化します。一方、卵胎生では、卵は母親の体内に留まり、そこで孵化します。生まれた子供は、母親から直接栄養を受け取るわけではなく、卵の中に蓄えられた栄養で成長します。
胎生との違い
胎生も母親の体内で子供が成長してから生まれるという点は共通していますが、胎生の場合は、胎盤などを介して母親から直接栄養を受け取って成長します。卵胎生では、あくまで卵の中の栄養で成長するという点が異なります。
卵胎生のカタツムリ

陸生貝類のカタツムリの仲間で、ノミガイ科やキセルガイ科の一部が卵胎生です。ちなみに、私が調べたところ、ナミギセルやナミコギセルは卵胎生とのことでした。また、日本の田んぼに昔から生息しているマルタニシ、ヒメタニシも卵胎生です。

なお、キセルガイでも、ハコネギセルなどは卵生なので、貝類の繁殖、産卵、発生というのは種類によってさまざまです😊
【参考資料】兵庫県生物学会/キセルガイの卵について
https://hyogobio.sakura.ne.jp/gakkai/wp-content/uploads/2022/05/090508-Azuma.pdf
なお、卵胎生は、卵生と胎生の中間的な繁殖様式と考えられており、環境への適応や生存戦略の一つの形として進化してきたと考えられています。
もしかしたら、飼育しているカタツムリが卵を産むと思っていたら「赤ちゃんカタツムリが産まれた!」という事があるかも知れませんね😌

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