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カタツムリの触覚の役割の基本 大切だけど、だれも教えてくれない話

生態

「角だせ、槍だせ、目玉だせ」でお馴染みのカタツムリの童歌。カタツムリの触覚は、中々可愛らしいものがありますよね🐌
今回は、そんなカタツムリの触覚について、詳しく解説いたします😊

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触覚について

カタツムリの触覚は、周囲の環境を探り、食べ物や危険を感知する役割を果たしています。触覚は、2本あり、大きい方を大触角、小さい方を小触角といいます。

ある雨の朝に、自宅のベランダまで登ってきた、ミスジマイマイ🐌

触覚の役割

カタツムリの触覚は、目、鼻、舌の役割を果たしています。

  • 目:大触角の先端にある目は、明るさや暗さしかわかりませんが、カタツムリにとっては重要な感覚器です。
  • 鼻:小触角には、においを感じる感覚器があります。
  • 舌:大触角には、味を感じる感覚器があります。

カタツムリは、触覚を使って周囲の環境を探り、食べ物や繁殖相手を見つけています。また、触覚を使って、危険を察知したり、敵から身を守ったりしています。

カタツムリの触覚は、カタツムリにとって非常に重要な器官です。

生殖行為ナウのこつむ達🥰

再生する部位

カタツムリは、部位の一部は、再生する事が出来ます。ちなみに触覚は再生する部位です。なお、このカタツムリの再生については、キーフ生まれの生物学者ボリス・イヴァン・バリンスキーが著書の中で以下の内容を記しています👨‍🎓

腹足類では眼柄と頭部と足部の一部は再生する。頭部全体は再生せず、頭部の一部と共に脳神経節を除去すると、これらの部分は全部再生しない。頭足類では、腕は再生するが、他の部分は再生しない。

発生学 岩波書店 ボリス・イヴァン・バリンスキー著

※ボリス・イヴァン・バリンスキーは、とても波乱に満ちた生物学者です🧑‍🎓

写真引用:生命誌研究館

Column Special 岡田節人の歴史放談(4) 波瀾の時代に生まれた波瀾の発見
JT生命誌研究館は“生きている”を見つめ“生きる”を考えています。生命誌について、研究館の活動について、生命誌から生れた世界観について、ホームページの構成について、館のメンバーの書いた日記についてなどなど是非ご意見をお願いします。

カタツムリの触覚に寄生する生物

カタツムリの種類にオカモノアラガイという陸産貝類がいます。小さい体付きで、とても可愛らしいカタツムリです。

写真引用:北海道占冠村ホームページ 

しかし、このオカモノアラガイの触覚に寄生する生物がいます。名前を「ロイコクロリディウム」と言います。ロイコクロリディウムは、カタツムリに寄生する吸虫の一種です、カタツムリの触角に寄生し、イモムシのように擬態化します。

引用:カタツムリを“ゾンビ化”する寄生虫 | ナショジオ

寄生する仕組みは、次のプロセスです🧑‍🎓

  • ロイコクロリディウムの卵は鳥の糞の中にあり、カタツムリが鳥の糞を食べることでカタツムリの消化器内に入り込む。
  • 卵は、カタツムリの消化器内で孵化して、カタツムリの触覚へ移動する。
  • 次に、カタツムリの触覚をイモムシのように目立たせる。
  • 鳥がイモムシと間違えてカタツムリを食べると、ロイコクロリディウムは鳥の体内で成虫になる。
  • 成虫は鳥の腸に寄生し、栄養を吸収する。

つまりロイコクロリディウムは、カタツムリを操って鳥に食べさせるという独特の生態を持っているのです😊

ちなみに、カタツムリは鳥に食べられてしまいますが、カタツムリが鳥の糞に紛れて、方々の島々に拡散するという事例は、よくある話です。

参考資料:森林総合研究所 自然探訪2015年11月

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/自然探訪2015年11月 あら、こんなところに鳥の糞
自然探訪 2015年11月 鳥の糞

なお、カタツムリは、鳥に食べらても、約15%は生きていたという事例もあるようです。

中々、ハングリー精神の持ち主なんですよ、カタツムリは😤

ただ、残念ながら、ロイコクロリディウムに寄生されたオカモノアラガイが鳥のフンから生きて戻ってきたという事例は、自分は聞いた事はありません😅

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