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【秀逸】生涯一度は訪れたい天皇陛下とカタツムリの縁の地3ヶ所

生態
百尺
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私は、秩父多摩甲斐国立公園の地域を中心にカタツムリのフィールドワークを3年前から続けています。主に八王子市、あきる野市、日の出町、檜原村、奥多摩町、山梨県丹波山村、埼玉県秩父市が活動のエリアです。そして、先日、八王子でとても重要な場所を訪れていない事に気が付きました😊その場所とは多摩御陵です🙏今回は、多摩御陵と縁の深い方のカタツムリの散策スポットをご紹介します🐌

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多摩御陵とは

通称、多摩御陵は正式には「武蔵陵墓地」といいます😊

多摩御陵は、正式には「武蔵陵墓地」と呼ばれ、東京都八王子市にある皇室の墓地です。大正天皇、貞明皇后、昭和天皇、香淳皇后の4人の皇室の方々が眠られています🙏

昭和天皇のお墓参り

昭和天皇のお墓🙏

昭和天皇のお墓は、正式には「武蔵野陵」と呼ばれ、多摩御陵の一部です。他の皇族の方々のお墓と比較して、いくつかの特徴があります。

  • 陵の形: 上部3段・下部3段の上円下方墳という形をしています。これは、大正天皇陵とほぼ同じ構造です。
  • 位置: 多摩御陵の中でも、大正天皇陵のほぼ東側に位置しています。
  • 例祭: 毎年6月16日には、陵および皇居宮中三殿で香淳皇后例祭が行われています。香淳皇后は昭和天皇の皇后です。
昭和天皇のお墓は武蔵野陵といいます🙇

多摩御陵全体の雰囲気

緑豊かな自然の中に静かに佇む荘厳な空間🌳

多摩御陵全体としては、緑豊かな自然の中に静かに佇む荘厳な空間です。各陵墓は、それぞれが個性を持ちながらも、調和のとれた美しい風景を形成しています。また、昭和天皇は生前、生物学者として知られ、変形菌類や植物、ヒドロ虫類などの分類学研究や標本収集などにより生物学の発展に貢献しました。

そして、多摩御陵はさまざまな動植物が生息しており、私は「もし梅雨の時期に訪れれば、多くのカタツムリの生息が確認できそうだな」という印象を持ちました😊

多摩御陵の仲睦まじい二匹の鳩

そこで、天皇陛下と縁がある場所は、もしかしたらカタツムリが生息する場所なのではと考え、いろいろ調べていると、すでにさまざまな専門家の方が天皇陛下と縁の深い場所に生息するカタツムリについて研究をされていることが分かりました。その場所とは、なんと明治神宮と皇居なのです😃

明治神宮とは

明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后をお祀りしている神社です⛩️

明治神宮は、東京都渋谷区にある神社で、明治天皇と昭憲皇太后をお祀りしています。日本の近代化を牽引した明治天皇とその皇后を称え、国民の崇敬を集めるスポットです😃

なお、実際の明治天皇のお墓は、京都にあります☺️

歴史と特徴

  • 創建: 明治天皇の崩御後、国民の熱意によって大正9年(1920年)に創建されました。
  • 広大な敷地: 都心とは思えないほど広大な敷地には、全国から献木された約10万本の樹木が鬱蒼と茂る森が広がっています。
  • 自然豊かな環境: 都心でありながら豊かな自然を感じられることから、多くの人々に憩いの場として親しまれています。
  • 初詣: 日本一の参拝者数を誇る初詣スポットとしても有名です。
  • 結婚式: 美しい自然の中で結婚式を挙げられることでも知られています。
偶然、お披露目に遭遇しました😊

明治神宮の珍しいカタツムリ

明治神宮は、都心にいながらにして豊かな自然が広がることで知られていますが、その生態系は非常に多様で、学術的な調査でも多くの発見がされています。

  • 皇居と明治神宮にしか生息しない新種のカタツムリが発見されています。
  • 絶滅危惧種を含む様々な種類のカタツムリが生息していることが確認されています。

これは、明治神宮が全国から集められた多種多様な樹木によって作られた人工林であり、長い年月をかけて独自の生態系を築き上げてきた結果と考えられています。

参拝後にカタツムリ発見🐌

明治神宮には、カタツムリが多く生息するという情報をもとに、参拝後にカタツムリ散策をしていると、なんと葉っぱの上で冬眠中の可愛らしいカタツムリを発見しました😳🐌

葉っぱの上で冬眠中のカタツムリ🐌

詳しくは同定はしていませんが、おそらくオナジマイマイかと思われます😊

ちなみに「カタツムリが見つかりますように🙏」と参拝した後だったので、本当にビックリしました😃

梅雨ならまだしも、12月にカタツムリが発見できるなんて私も初めての経験です🐌

神様、ありがとうございました🙇

皇居のカタツムリ

図書「皇居・吹上御苑の生き物」には「皇居のカタツムリ」についての研究結果が記載されています。

皇居・吹上御苑は、都心でありながら豊かな自然環境が残されており、様々な種類の動植物が生息しています。特に、国立科学博物館による詳細な生物調査の結果、多くのカタツムリが生息していることが明らかになっています😃

カタツムリが多い理由は以下の通りです。

  • 多様な植物: 吹上御苑には、多様な植物が生息しており、それらを食料とするカタツムリも多様化していると考えられます。
  • 安定した環境: 人の手によって保護され、安定した環境が保たれているため、多くの生物が安心して暮らすことができる環境が整っていると考えられます。

なお、皇居・吹上御苑で見られるカタツムリは、新種を含む様々な種類が確認されています。これらのカタツムリは、皇居の豊かな自然環境を象徴する存在の一つと言えるではないでしょうか☺️

共通点は武蔵野の自然

明治神宮は武蔵野の面影を残した御苑です🌳

武蔵野は、古くから日本の文学や絵画など、様々な文化作品に描かれ、人々の心に深く根付いてきた地域です。武蔵野の範囲は明確に定まっているわけではありませんが、一般的には荒川以南、多摩川以北の武蔵野台地を指すことが多いです。広義には、武蔵国全体を指すこともあります。

また、武蔵国は現在の東京都や埼玉県、神奈川県川崎市や横浜市の大部分を含む一都二県にわたる広大な地域です。そして、今回ご紹介した、多摩御陵、明治神宮、皇居の三ヶ所の共通点は武蔵野の特有の自然にあります🌳🌳

ゴルフが好きだった昭和天皇

昭和天皇は若い頃、ゴルフが好きでした⛳️

昭和天皇は若い頃からゴルフを嗜んでおり、皇居内にもゴルフコースを造営されました。吹上御苑の一角には、3ホールから始まり、後に9ホールにまで拡張されたゴルフコースが存在していました。昭和天皇は、ご多忙な公務の合間を縫って、このゴルフコースでリラックスされていたそうです。

しかし、日中戦争が激化するにつれて、昭和天皇はゴルフを控えられるようになり、最終的にはゴルフコースの閉鎖を決断されました。そして、戦後、昭和天皇は、この場所をかつての武蔵野の自然に戻したいという強い思いを持たれました。

武蔵野の自然を再現する取り組み

昭和天皇のご意向を受け、皇居の庭師たちは、武蔵野の原風景を再現すべく、様々な取り組みを行いました。

  • 在来種の植栽: 武蔵野に自生していた草花や樹木を植栽し、多様な生態系を再生させようと試みました。
  • 池の整備: 小さな池を作り、水鳥たちが集まるような環境を整えました。
  • 野鳥の保護: 野鳥の観察や保護活動を行い、豊かな自然環境を育みました。

武蔵野の自然を取り戻した吹上御苑

これらの取り組みの結果、吹上御苑は、かつての武蔵野の面影を彷彿とさせる、緑豊かな場所へと生まれ変わりました。現在、吹上御苑には、様々な種類の野鳥が生息し、四季折々の花々が咲き乱れています。なお、国立科学博物館皇居生物相調査グループ 編集「皇居・吹上御苑の生き物」の「皇居のカタツムリ」によると皇居全体では、合計40種のカタツムリが見つかったと記されています😊

皇居では、一般の方向けの自然観察会も開催されており、専門家の解説を聞きながら、実際に生き物を観察することができます。

また、明治神宮は山林への立ち入りは禁止されていますが、今回は参道付近のアオキの葉にてカタツムリを発見する事が出来ました。

アオキは武蔵野を代表する植物です🌿

そして、多摩御陵は無料の駐車場が併設する緑豊かな自然の中に静かに佇む荘厳な空間です🌳🌳

ぜひ、日本の歴史と伝統を象徴する場所でカタツムリ散策をしてみてはいかがでしょうか。

なお、もしカタツムリを見かけても、むやみに採取せずに、静かに見守ってあげてくださいね😊

【参考文献】皇居の陸産貝類相

皇居の陸産貝類相 | CiNii Research
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