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【完全保存版】大人になった今だからこそ楽しめる井の頭恩賜公園のハンノキ林再生のボランティア

生態
百尺
百尺

先日の日曜日に、東京都立「井の頭恩賜公園」のハンノキ林再生の保全活動のボランティアに参加しました😊今回は、その活動の様子をご紹介します!

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ハンノキ林再生とは

「わくわく湧水⛲️ハンノキ林の作業の日」に参加しました😊

ハンノキ林再生とは、ハンノキ林を湿地林として再生させる取り組みです。ハンノキは湿地に生える木で東京都では、絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。またこの湿地帯では、トンボやカエルやカメなど、様々な生きものも生息しています。ハンノキ林の再生では、保全や育成、湿地林の生態系の保全活動などを行うことで、ハンノキ林を再生させます。

東京都の地域は江戸時代以前は、湿地帯であり人が住める土地は非常に少ない地域だったと言われています。そのため、ハンノキは昔はこの地域では普通に生息していた植物です。なお、同じ湿地帯に生息する植物に葦(よし、またはあし)があります。江戸時代に遊郭があった吉原(よしわら)は、その昔、葦原とも呼ばれたことから、この地域は元々は湿地帯が多かったことが伺えます。

NHK大河ドラマ「べらぼう」の遊郭がある吉原は昔は葦原とも呼ばれていました👨‍🎓

【参考資料】吉原神社のホームページ

新吉原について|吉原神社
東京都台東区にある吉原神社の公式サイト。吉原遊郭ゆかりの神社です。

井の頭恩賜公園の水源について

徳川家康が愛した「お茶の水」🍵

井の頭恩賜公園には、徳川家康の茶の湯に使われたとされる伝説が残る湧水があります。この湧水は「お茶の水」と呼ばれています。また、3代目将軍家光は、この湧水を飲み「関東随一の名水」と褒め称えたことから、この湧水は「井戸の頭(かしら)」と評判になり、そのためこの周辺は「井の頭」と呼ばれるようになりました。さらに、この湧水は、すぐ隣の「井の頭池」に流れ込み、この井の頭池は、神田川の水源となっています。なお、この「お茶の水」付近には、ヒダリマキマイマイの目撃情報があり、私も何度か付近を散策していますが、まだ発見には至っていません🥺

井の頭池にかかる七井橋(なないばし)
ヒダリマキマイマイ※このカタツムリは、八王子で捕獲して自宅で飼育しています。

今回のボランティア活動

保全活動の様子が記載された「ハンノキしんぶん」📰

お茶の水から井の頭池の周辺は、ハンノキ林が以前からあったのですが、2018年の台風で多くの倒木が発生しました。そのため現在は、NPO法人が中心となって、ハンノキ林の湿地帯の保全活動が行われています。

湿地帯を作るには、土壌に窪みが必要です。井の頭恩賜公園の周辺の地下には、豊富な地下水があり、雨が降る春から秋にかけて地下水が上昇します。そのため、井の頭恩賜公園の井の頭池の周辺に窪みを作ることで、地下水が上昇し湿地帯が形成されます。

今回のボランティア活動は、この湿地帯の保全活動として、「土掘り」と「しがら柵を作る」活動が行われました😊

土掘りについて

スコップで土の掘って窪みを作ります😤

私は、昨年から里山の保全活動を始めており、山の木々や竹の伐採などをしていますが、湿地帯作りはまだ行ったことがないので、とても勉強になりました。ただ、ひたすら土を掘る作業はなかなか大変でした😅

高く積み上げられた山二つ😅

土を掘っていると、冬眠中の様々な生き物が出てきて、私は冬眠中のセミの幼虫を掘り当てました😊きっと、この幼虫は今年の夏には、元気なセミの鳴き声を井の頭恩賜公園を鳴り響かせてくれると思います☺️

冬眠中のセミの幼虫です。また木の根元に埋めておきました☺️

しがら柵とは

しがら柵には、土砂をせき止める役割があります。

しがら柵とは、山の保全では、土砂などをせき止めるために作成されます。井の頭恩賜公園では、土砂をせき止める必要はないのですが、いわゆる散策路の柵の役割と、周辺に生息する生き物の安息の場所として使用されているそうです。カナヘビやトカゲが好んで、このしがら柵にやってきて、子供たちの人気スポットとなっているそうです。

ちなみに、しがら柵の「しがら」は「しがらみ」と同じ意味です。一般的には、「会社のしがらみ」、「政治のしがらみ」など、身動きができないマイナスのイメージがありますが、本来は「せき止める」という意味なのです。

社会のしがらみに生きる私達😭

私は「しがら柵」が、井の頭公園の生物が安息の場所となっていることや、子供の人気スポットになっているという話をNPOの方から聞いていると、心の中で「現代社会というのは、誰かがせき止めている、しがらみの上に成り立っているのだな🤔」と、ちょっと複雑な気持ちになったのでした😅

ハンノキの花は今が見頃

ハンノキの花は細長いのが特徴です🌺

ハンノキの花は今の時期の冬が見頃で以下のような特徴があります。

  • 花期は11月から翌4月頃で、暖かい場所では葉のない時期から咲き始めます。
  • 雄花と雌花があり、雄花は多数集まって長さ5cm程度の穂になって垂れ下がります。
  • 雌花も小さく、多数集まって1つの丸い穂(まつぼっくり状)となり、上向きに伸びて赤い雌しべが目立ちます。

なお、冬に咲くこのハンノキの花言葉は「荘厳・不屈の心・剛勇」です✊

ハンノキの花言葉は不屈✊

そして、今回のボランティア活動を通じて、冬の雪の降る時期に、花を咲せるハンノキを眺めながら、私も「不屈の心」を持ちたいと思ったのでした😤

【今回お世話なったNPO法人「生態工房」のホームページ😊】

認定NPO法人 生態工房 | 身近なみどりを豊かな自然に
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