東京都多摩地区には、「まいまいず井戸」という、カタツムリ型の井戸が点在しています😃今回は、多摩地区の「まいまいず井戸」を2ヶ所ご紹介します😊
羽村市「まいまいず井戸」
日本国内では、その昔「まいまいず井戸」というかたつむりの形をした井戸が各地で作られました。そして東京都の多摩地区では、特に多く「まいまいず井戸」は、掘られています。
東京都羽村市にある「まいまいず井戸」は、地元の伝説では大同年間(806〜810年)に創始ですが、典拠はないそうです。
ただし、井戸の形態や板碑などの出土からみて、鎌倉時代の創建と推定されております。
羽村市のまいまいず井戸は、カタツムリのように、螺旋を描きながら、すり鉢状のかたちをしています。井戸の全体は、すり鉢を含めると、結構、大きいです。
この井戸は、まだ、垂直に深く土を掘り下げる技術が未発達だった時代に作られました。また、関東地方はローム層という、砂礫層地帯に井戸を掘る必要から、螺旋を描きながら、すり鉢状に井戸が掘られたようです。
なお、この井戸がある下まで降りる事が出来ます😆下まで降りるのに、1分くらいかかります。
五ノ神神社
羽村市のまいまいず井戸には、五ノ神神社が併設しています。創建は、推古天皇九年(601年)と伝えられる古社で、宝亀年間(770〜780年)、熊野五社大権現を祀ったところから、もとは熊野社と称し、五ノ神の地名が生まれたと言われます。
ちなみに熊野五社とは、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社・白山・山王の五社と思われます。なお五社神社は山梨県甲府市にもあります😊
また、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の三つの神社は、熊野三山とも呼ばれます。
あきる野市「渕上の石積井戸」
東京都あきる市渕上にも、カタツムリの形をした、まいまいず井戸があります。こちらの井戸は、羽村市と比べると、すり鉢型は小さいです。場所は、開戸センターという、福祉施設の敷地内にあります。
この井戸は秋川からほど近いところにあります。真夏の秋川の眺めは、とても綺麗でしたよ😊
まいまいず井戸はあちらこちらに
多摩地区には、今回紹介した意外にも、青梅新町や府中市などにも、まいまいず井戸があります。
井戸巡りをすると、昔の生活や地域の伝統などが垣間見れて、中々興味深いです。なお、まいまいず井戸は、小笠原諸島にも点在しており、まいまいず井戸がある場所とカタツムリが多く生息している地域は重なる部分が多い気がします🤔
カタツムリの生息域とまいまいず井戸との関係を探るのも、中々面白そうですね🐌
人気ブログランキング
コメント