先日、わが家のミスジマイマイが卵を産みました🥚ミスジマイマイは、私が住んでいる地域では、よく見かけるカタツムリです。また、室内で飼育している方も多いようです。私は、カタツムリの産卵では気をつけている事があります😊今回は、カタツムリの卵の産ませ方について解説します。
どうしたら、カタツムリは卵を産むのか?
私が運営しているブログやInstagram、Xのアカウントを通じて、「どうしたらカタツムリが卵を産むのか🤔」や「うちのカタツムリが卵を産まない😭」といった質問を度々いただきます。
一般的に、カタツムリは繁殖力が高い生物として知られています。
確かに、ウスカワマイマイのような小型のカタツムリの場合は、室内でもよく卵を産むようです。
ただ、ミスジマイマイのような中型の種類の場合は、屋内で飼育するとなかなか卵を産まないことがあります。事実、私もミスジマイマイを飼育し始めて1年間程度は、卵を産みませんでした😌
しかし、去年初めてミスジマイマイを屋内で産卵させることに成功しました。そして、今年も大量に卵を産みました😅 私がミスジマイマイに卵を産んでほしいと願って気をつけていることは、「時間と場所」の2つです🕰️🐌
【時のポイント】春先から夏にかけて気を付ける3つの事
①目覚めの時:冬眠から覚めたら成貝同士にする
わが家では、卵や幼貝、子供から大人までさまざまな段階のミスジマイマイを自宅内の飼育ケースで育てています。そして、その成長に合わせて、飼育ケースを変えています。また、ミスジマイマイは成貝になると、殻の直径は約3.5cmになります。
そのため、冬眠から覚めた春先には、順次、成貝を庭に放しています。さらに、自宅周辺に山があるため、カタツムリたちは自然の環境に戻っていくようです😊
なお、産卵のためには成貝を3〜5匹程度、残しています🐌
②発情期:頭瘤(ずりゅう)が出来る
ミズジマイマイの繁殖期は4月から10月にかけてです。そして、繁殖期に入ると、ミズジマイマイの頭にコブ(頭瘤)ができます。頭瘤はカタツムリの感覚器官であり、フェロモンの分泌に関与していると推測され、特に発情期から繁殖期に発生すると考えられています。また、頭瘤は、ぶつぶつの突起状の構造をしています。
加えて、頭にできるコブの他に、ほっぺたのあたりが膨らむこともあります。
この段階が来たら、飼育ケースの中に、ミスジマイマイが卵を産む場所を作ります。卵を産む場所は、小さい木の箱や木に丸いくぼみがあるものなどを設置します。私の場合は、産卵の準備に使うものは、ダイソーで材料をそろえています。
③繁殖期:恋の矢(ラブダート)を放つ
カタツムリの歌の歌詞に以下のような内容があります。
「でんでんむしむし、カタツムリ、おまえの頭は、どこにある、角出せ、槍(やり)出せ、頭出せ」
カタツムリの歌
殻に閉じこもっているカタツムリを子供が囃し立てるような内容ですね😊
「殻に閉じこもらずに、角や頭を出せ!」と言っているような歌詞です。
ところで、カタツムリには槍(やり)って、見たことありますか🤔
歌詞に登場するくらいなので、以前は自然の環境でカタツムリが槍(やり)を出している様子が、しばしば観察されたのかもしれません。
最近は、カタツムリを見ることが少なくなったと言われているので、カタツムリが槍(やり)を出す光景はかなりレアなのではないでしょうか。
今年の春先は、自宅で飼育しているミスジマイマイが立派な恋の矢(ラブダート)を放っていたので、その様子を撮影することができました📷
このような繁殖行動が始まったら、カタツムリの産卵は期待出来ると思います😊
なお、カタツムリの繁殖の行為は、とても長いです。一晩中の事もあります😅
【場所のポイント】飼育ケースについて気を付ける2つの事
①飼育ケース:湿度を高い状態を保つ工夫をする
自然環境におけるカタツムリは、湿った土の中に卵を産むことが多いのが一般的です。また、カタツムリの卵は乾燥に弱いため、適度な湿度が必要となります。
私の場合、飼育ケースには土を使用しておりません。通常、飼育ケースには小石や貝殻、砂利を敷き詰めています。これにより、小石や貝殻、砂利に水分が付着し、飼育ケースの湿度が高い状態を保つことが可能です。
また、ミスジマイマイの場合、これらの環境下では小石や貝殻の隙間に潜り、卵を産むことがあります。ただし、このような場合、卵の回収時に卵をつぶしてしまったり、卵の発見が遅れることがあります。
②産卵場所:カタツムリが産卵しやすい場所を作る
私の場合は、「もうすぐ、卵を産みそうだな🤔」と思った頃に、小石や貝殻や砂利はいったん回収して、主に小石や木材を調整して、カタツムリの頭が入るくらいの狭い隙間を作っています。
木材は、水分が付着しやすく、また乾燥しにくい状態が保たれます。そしてカタツムリは本能的に、湿った場所に卵を産むようです。そのため、カタツムリは、木材近くに頭を突っ込んで卵を産みます。なお、卵の個数は50~100個程度で、卵の直径は1.5ミリ程度、イクラの卵より一回り小さいくらいの大きさです😊
カタツムリの卵の育て方
本ブログでは、カタツムリの卵の育て方を5つのステップに分けて詳しく解説しています。内容は、ウスカワマイマイの卵の育て方について記載していますが、ミスジマイマイの卵の育て方も基本的に同じです😊
カタツムリが卵を産まない場合
現在、カタツムリの繁殖については研究者でも未知の部分が多いようです。
ただし、専門家の研究により以下の原因で卵を産まない事があると示唆されています。
- 個体が、幼貝である。
- 個体が、フェロモンを感知できなくなる雑種崩壊が生じている。
【参考資料】カタツムリの交尾前隔離は性フェロモンによる
カタツムリが子供の場合、生殖行動はしないので卵は産みません。また、カタツムリは交配が多く、時々、フェロモンを感知できないカタツムリが産まれてしまうこともあるようです。
また、カタツムリが卵を産むために生殖行為をするのは、フェロモンが大きく関係しているようです。私は、上記の論文を読んで、カタツムリが相手を選びやすい環境作りを心掛けています。
カタツムリの選びやすさは、おそらく成貝の個体数と反比例しているのではないかと考えています。
この選択のしやすさについては、コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が研究されていますので、参考にしていただければと思います👨🎓。
しかしながら、一番大事なのは、カタツムリが卵を産まないくても、あまりがっかりしない事だと思います☺️
孵化にかかる日数
孵化にかかる日数は、ウスカワマイマイより長いような印象があります。毎朝、毎晩の水分補給を欠かさずに、気長に孵化をお待ちください。
ちなみに、ミスジマイマイの赤ちゃんは、ウスカワマイマイの赤ちゃんより大きいです。
そして、どちらも、カタツムリの赤ちゃんは、とても可愛いですよ☺️
楽しみですね😍
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